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習近平氏:小康社会の全面的完成の決戦に勝利し、新時代の中国の特色ある社会主義の偉大な勝利をかち取ろう――中国共産党第19回全国代表大会における報告

Xinhua 09-12-2017

10月18日、中国共産党第19回全国代表大会で報告を行う習近平氏。(新華社記者/鞠鵬)

【新華社北京10月28日】

小康社会の全面的完成の決戦に勝利し、

新時代の中国の特色ある社会主義の偉大な勝利をかち取ろう

――中国共産党第19回全国代表大会における報告

(2017年10月18日)

習近平氏

同志のみなさん!

 ただいまより、私は中国共産党第18期中央委員会を代表して、大会に報告を行う。

 中国共産党第19回全国代表大会(第19回党大会)は、小康社会(ややゆとりのある社会)の全面的完成の決勝段階において、そして中国の特色ある社会主義が新時代に入った肝心な時期に、開催を迎えた非常に重要な大会である。

 今大会のテーマは次のとおりである。初心を忘れず、使命を胸に刻み、中国の特色ある社会主義の偉大な旗印を高く掲げ、小康社会の全面的完成の決戦に勝利し、新時代の中国の特色ある社会主義の偉大な勝利をかち取り、中華民族の偉大な復興という中国の夢の実現に向けてたゆまず奮闘しよう。

 初心を忘れないことこそが、たゆまぬ奮闘を可能にする。中国共産党員の初心と使命は、中国人民の幸せを追求し、中華民族の復興を追求することにほかならない。この初心と使命は、中国共産党員を不断の前進へと奮い立たせる根本的な原動力である。全党の同志は、永遠に人民と一心同体であるようにし、永遠に人民の素晴らしい生活へのあこがれを奮闘目標とし、決して緩むことのない精神状態と果敢に突き進む姿勢で、中華民族の偉大な復興の実現という壮大な目標に向かって勇往邁進し続けなければならない。

 現在、国内外の情勢には根本的かつ複雑な変化が生じており、依然として重要な戦略的チャンスの時期にあるわが国の発展は、非常に明るい展望が開けている一方で、非常に厳しい試練にも直面している。全党の同志は、高所より先を見渡し平穏な時でも油断せず、果敢に変革・革新に挑み、決して硬直・停滞せず、全国各民族人民を団結させ率いて、小康社会の全面的完成の決戦に勝利し、新時代の中国の特色ある社会主義の偉大な勝利を全力でかち取らなければならない。

 一 過去五年の活動と歴史的変革

 第18回党大会以来の五年は、党と国家の発展の道のりにおける出色の五年であった。世界経済の回復力不足、局地的な紛争・情勢不安の頻発、グローバルな課題の深刻化といった外部環境や、わが国の経済発展の)新常態(ニューノーマル)突入など一連の根本的な変化に直面して、われわれは「安定を保ちつつ前進を求める」という活動全体の基調を堅持し、困難を乗り越え開拓進取に励み、改革開放と社会主義現代化建設において歴史的な成果を収めた。

 第18回党大会の精神を貫徹すべく、党中央は全体会議を7回召集し、政府の機構改革・機能転換、改革の全面的深化、法に基づく国家統治の全面的推進、第十三次五ヵ年規画の策定、全面的な厳しい党内統治などの重要問題について、それぞれ決定や配置を行った。この五年間で、われわれは「五位一体(経済建設・政治建設・文化建設・社会建設・生態文明建設)」の総体的配置の統一的推進と「四つの全面(小康社会の全面的完成、改革の全面的深化、全面的な法に基づく国家統治、全面的な厳しい党内統治)」の戦略的配置の調和的推進をはかり、第十二次五ヵ年計画を成功裏に達成し、第十三次五ヵ年規画を順調に実施し、党と国家の事業のあらゆる分野で新たな局面を切り開いた。

 経済建設が大きな成果を収めた。新たな発展理念を揺るぎなく貫き、発展観の修正と発展パターンの転換に断固取り組んだことで、発展の質・効率が絶えず向上した。経済が中高速成長を維持して世界の主要国のうちで上位の伸びをみせ、国内総生産(GDP)が54兆元から80兆元に増えて世界第二位をキープし、世界の経済成長への寄与率が30%を超えた。供給側構造改革が深く推し進められ、経済構造が絶えず合理化され、デジタル経済などの新興産業が大いに発展し、高速鉄道・自動車道路・橋梁・港湾・空港などのインフラ整備が急ピッチで進んだ。農業現代化が着実に推し進められ、食糧の生産能力が六億トンに達した。都市化率が年平均1.2ポイント上昇し、農業からの移転人口8000万人余りが都市部住民となった。地域間の発展の調和性が増し、「一帯一路」建設、京津冀(北京市・天津市・河北省)地区協同発展、長江経済ベルト発展に著しい成果があった。革新駆動型発展戦略が大いに実施され、革新型国家の建設が多大な成果をあげ、スペースラボラトリー「天宮」、有人深海調査艇「蛟竜」、球面電波望遠鏡「天眼(FAST)」、暗黒物質粒子探査衛星「悟空」、量子通信衛星「墨子」、大型航空機など大きな科学技術成果が相次いでデビューを飾った。南中国海島礁の建設が積極的に推し進められた。開放型経済の新体制が次第に整い、対外貿易・対外投資・外貨準備の面で世界の上位をキープした。

 改革の全面的深化が大きな突破を実現した。改革の全面的深化を迅速かつ着実に推し進め、各方面における体制・仕組み上の弊害を断固として取り除いた。改革の全面的な効果、多くの突破、深い進展を促し、改革の系統性・全体性・調和性の強化に力を注ぎ、改革を次々により広く深く進め、1500余りの改革措置をうち出し、重要な分野とカギとなる部分の改革を飛躍的に進展させ、主要分野の改革の中心的枠組みを基本的に確立した。中国の特色ある社会主義制度がさらに整い、国家統治体系・統治能力の現代化レベルが著しく向上し、社会全体の発展の活力と革新の活力が著しく増した。

 民主・法治建設が大きな一歩を踏み出した。社会主義民主政治を積極的に発展させ、全面的な法に基づく国家統治を推進した。党の指導・人民主体・法に基づく国家統治の有機的統一に関する制度の整備が全面的に強化され、党の指導に関する体制・仕組みが絶えず整い、社会主義民主が絶えず発展し、党内民主がより広範なものとなり、社会主義協商民主が全面的に実行され、愛国統一戦線を強固にし発展させ、民族・宗教関連業務が創造的に推進された。中国の特色ある社会主義法治体系が日増しに整い、社会全体の法治観念が著しく強まった。国家監察体制改革の試行が効果をあげた。科学的な立法、厳格な法執行、公正な司法、全人民による法律の遵守が深く推進され、法治国家・法治政府・法治社会の建設が互いに促進しあい、中国の特色ある社会主義法治体系が日増しに整い、社会全体の法治観念が著しく強まった。国家監察体制改革の試行が効果をあげ、行政体制改革、司法体制改革、権力の運用に対する規制・監督体系の構築が効果的に進められた。

 思想・文化建設が大きな進展を遂げた。イデオロギー関連業務への党の指導を強化したことで、党の理論革新が全面的に進み、イデオロギー分野におけるマルクス主義の指導的地位がいっそう鮮明になり、中国の特色ある社会主義と中国の夢が人々の心に深く浸透し、社会主義の核心的価値観と中華の優れた伝統文化が広く発揚され、大衆的精神文明創造活動が着実に展開された。公共文化サービスのレベルが絶えず向上し、文学・芸術の創作が繁栄を続け、文化事業と文化産業が大いに発展し、インターネットの整備・管理・運用が絶えず充実し、全国民健康増進と競技スポーツが全面的に発展した。主旋律の響きがより大きく、プラスのエネルギーの効果がより強くなり、文化に対する自信がはっきりと現れ、国の文化的ソフトパワーと中華文化の影響力が大幅に向上し、全党と社会全体の思想的団結・統一がいっそう強固になった。

 人民の生活が絶えず改善された。人民を中心とする発展思想を深く貫徹したことで、多くの利民措置がしっかりと実施され、人民の獲得感が著しく強まった。貧困脱却の堅塁攻略戦に決定的な進展があり、6000万人余りの貧困人口が着実に貧困から脱却し、貧困率が10.2%から4%以下に下がった。教育事業が全面的に発展し、中・西部地区や農村の教育が著しく強化された。雇用情勢が持続的に改善し、都市部の新規就業者数が年平均1300万人以上となった。都市・農村住民の所得の伸び率が経済成長率を上回り、中所得層が持続的に拡大した。都市・農村住民をカバーする社会保障体系が基本的に確立し、人民の健康水準と医療衛生の水準が大幅に上昇し、保障タイプ住宅の建設が着実に進められた。社会統治(ソーシャルガバナンス)体系がさらに整い、社会の大局が安定を保ち、国家の安全が全面的に強化された。

 生態文明建設が顕著な効果をあげた。生態文明建設を大いに推し進めたことで、グリーン発展の理念を貫く全党・全国の自覚と主体性が著しく強まり、生態環境保護をおろそかにする状況が目に見えて改善された。生態文明の制度体系づくりが加速し、主体機能区制度が次第に整い、国立公園制の試行が積極的に進められた。資源の全面的節約が効果的に推し進められ、単位GDP当たりのエネルギー・資源消費量が大幅に減少した。重要生態系保護・修復プロジェクトが順調に進み、森林率が持続的に上昇した。生態環境対策が目に見えて強化され、環境状況が改善された。気候変動対策の国際協力をリードし、地球規模の生態文明建設の重要な参与者・貢献者・先導者となった。

 軍隊強化・軍隊振興が新たな局面を切り開いた。中国の夢・軍隊強化の夢の実現に向けて、新たな情勢下における軍事戦略方針を定め、国防・軍隊の現代化を全力で推進した。古田全軍政治工作会議を開き、わが党、わが軍の栄えある伝統と優れた気風をよみがえらせて発揚したことで、人民軍隊の政治生態が効果的に改善された。国防・軍隊改革に歴史的な突破があり、中央軍事委員会の集中的・統一的指導、戦区主導の作戦指揮、各軍種主体の軍隊建設を可能にする新たな枠組みが形成され、人民軍隊の組織構成・戦力体系が革命的な変革を遂げた。訓練・戦備を強化し、海上の諸権益の擁護、テロ取締り・治安維持、災害救助、国際平和の維持、アデン湾での船舶護衛、人道的救援などの重要任務を効果的に遂行した。武器装備の発展が加速し、軍事闘争への備えが大きく進展した。人民軍隊は中国の特色ある軍隊強化の道をしっかりと歩み出した。

 香港・澳門(マカオ)・台湾関連業務が新たな進展を遂げた。「一国二制度」の方針を全面的かつ正確に貫徹し、憲法と基本法(香港特別行政区基本法、澳門特別行政区基本法)によって与えられた中央の香港・澳門に対する全面的な管理権をしっかりと握り締め、大陸部と香港・澳門地区との交流・協力を深め、香港・澳門の繁栄・安定を保った。一つの中国の原則と「92年コンセンサス(九二共識)」を堅持し、両岸関係の平和的発展を推し進め、両岸の経済的・文化的な交流・協力を強め、両岸の指導者の歴史的な会見を実現した。台湾情勢の変化に適切に対処し、断固として「台湾独立」の分裂勢力に反対し同勢力を食い止め、台湾海峡の平和と安定を力強く守り抜いた。

 全方位外交の配置が踏み込んで進められた。中国の特色ある大国外交を全面的に推進したことで、全方位の重層的で立体的な外交の配置が整い、わが国の発展にとって良好な外部条件がつくり出された。「一帯一路」共同建設の提案を実施し、アジアインフラ投資銀行(AIIB)の創設を主導し、シルクロード基金を設立し、第一回「一帯一路」国際協力サミットフォーラム、アジア太平洋経済協力(APEC)非公式首脳会議、G20杭州サミット、ブリックス(BRICS)アモイ首脳会議、アジア相互協力信頼醸成措置会議(CICA)を開催した。人類運命共同体の構築を唱導し、グローバル・ガバナンス体系の変革を促した。わが国は、国際的影響力・感化力・形成力が一段と高まり、世界の平和と発展に新たな重要な貢献をした。

 全面的な厳しい党内統治が著しい効果をあげた。党の指導と党建設を全面的に強化し、党管理・党統治があまい状況を断固として改めた。全党に党規約の遵奉を促し、政治意識・大局意識・核心意識・一致意識(「四つの意識」)を強化し、党中央の権威と集中的・統一的指導を断固として守り、党の政治規律と政治規則を厳正にし、上から下までの各級に党管理・党統治の政治的責任を確実に履行させた。「鏡を見て、衣冠を正し、身を清め、病を治す」という要求を堅持し、党の大衆路線教育実践活動と「三厳三実」特別教育を展開し、「両学一做」学習教育の常態化・制度化を推し進めたことで、全党の理想・信念がさらに固まり、党性がさらに強まった。新時期の優秀幹部の考課基準が貫徹され、幹部選抜・登用面の状況と気風が明らかに好転した。党建設の制度改革が踏み込んで進められ、党内法規の制度体系がどんどん充実した。規律を前面に押し出し、人民大衆の不満が最も強く、党の政権基盤にとって最大の脅威である際立った問題の解決に力を入れた。中央の「八項目規定」をうち出し、形式主義・官僚主義・享楽主義・贅沢浪費の風潮を厳しく正し、特権に断固反対した。巡視の「鋭い剣」の効果がはっきりと現れ、中央・省級の党委員会すべてに行き渡らせる巡視が実現した。反腐敗において「聖域なし・全面カバー・ゼロ容認」を堅持し、揺るぎなく「トラ退治」、「ハエ叩き」、「キツネ狩り」を進めたことで、汚職する勇気をくじく目標が基本的に達成され、汚職を不可能にするオリがますます頑丈になり、汚職する気を起こさせなくする堤防がまさに築かれつつある。反腐敗闘争の形勢はすでに圧倒的なものとなり、しっかりと定着しつつ発展している。

 この五年の成果は全方位的かつ創造的なものであり、この五年の変革は深層的かつ根本的なものである。 この五年、わが党は大きな政治的勇気と強い責任感をもって、一連の新理念・新思想・新戦略、一連の重要方針・政策、一連の重要措置をうち出し、一連の重要活動を推し進め、長年解決したくても解決できなかった数多くの難題を解決し、これまで成し遂げたくても成し遂げられなかった数多くの大事を成し遂げ、党と国家の事業に歴史的な変革を起こした。これらの歴史的変革は、党と国家の事業の発展に重要かつ深遠な影響を及ぼしている。

 この五年、われわれは党の直面する重大なリスク・試練と党内に存在する際立った問題に果敢に向き合い、強靭な意志と品性で気風の是正と綱紀の粛正、汚職の撲滅と悪行の懲罰に取り組み、党と国家の内部に巣くう深刻なリスク要因を取り除いた。これにより、党内の政治生活の空気が一変し、党内の政治生態が目に見えて好転し、党の創造力・結集力・戦闘力が著しく強まり、党の団結・統一がより強固になり、党と大衆の関係が明らかに改善され、党は、革命性を鍛え上げる中でいっそう強くなり、新たな強力な生気に満ち溢れた。このことは、党と国家の事業の発展に確固たる政治的保証をもたらした。

 一方で冷静に見て取らなければならないのは、われわれの活動は依然として不十分な点が多く、少なからぬ困難や試練にも直面している、ということである。その主なものを以下に挙げる。◇不均衡・不十分な発展における一部の際立った問題がまだ解決されておらず、発展の質と効率が依然として低く、イノベーション能力が十分には高まっておらず、実体経済の水準の向上が待たれており、生態環境保護が任重くして道遠しである。◇民生分野になおも少なからぬ脆弱部分が存在し、貧困脱却の堅塁攻略の任務がきわめて難しく、都市・農村間および地域間の発展の格差と所得分配の格差が依然としてかなり大きく、就業・教育・医療・居住・養老などの面で大衆が少なからぬ困難に直面している。◇社会の文明度を高める必要がある。◇社会矛盾と社会問題が重層的に絡み合い、全面的な法に基づく国家統治の任務が依然としてかなり重く、国家統治体系・統治能力の強化が待たれている。◇イデオロギー分野の闘争が依然として複雑で、国家の安全保障が新たな状況に直面している。◇よりいっそう徹底すべき改革計画や重要政策・措置がある。◇党建設の面になおも少なからぬウィークポイントが存在する。これらの問題は必ずや力を入れて解決しなければならない。

 この五年の成果は、党中央の力強い指導のたまものであり、全党と全国各民族人民がともに奮闘したたまものでもある。ここに私は中国共産党中央委員会を代表して、全国各民族人民をはじめ、民主諸党派、各人民団体ならびに各界の愛国人士に対して、また香港特別行政区の同胞、澳門特別行政区の同胞、台湾の同胞ならびに広範な華僑同胞に対して、そして中国の現代化建設に関心を寄せ力添えいただいている各国の友人のみなさんに対して、心から感謝の意を表すものである。

 同志のみなさん!改革開放の初期、わが党は「自らの道を歩み、中国の特色ある社会主義を建設しよう」という偉大な呼びかけを発した。その時以来、わが党は全国各民族人民を団結させ率いて、たゆまず奮闘し、わが国の経済力、科学技術力、国防力、総合国力を世界のトップレベルにまで高め、わが国の国際的地位の空前の向上を実現した。党の様相、国の様相、人民の様相、軍隊の様相、中華民族の様相は空前の変化を遂げ、中華民族は今や全く新しい姿で世界の東方にそびえ立っている。

 長期にわたる努力を経て、中国の特色ある社会主義は新時代に入った。これはわが国の発展の新たな歴史的位置づけである。

 中国の特色ある社会主義が新時代に入ったことは、◇近代以来長期にわたり苦難を味わった中華民族が立ち上がり、豊かになることより、強くなることへの偉大な飛躍を実現し、中華民族の偉大な復興の実現に明るい前途が開けていることを意味し、◇科学的社会主義が二十一世紀の中国において生き生きと強大な力を発揮し、世界に中国の特色ある社会主義の偉大な旗印が高々と掲げられていることを意味し、◇中国の特色ある社会主義の道・理論・制度・文化が絶えず発展を遂げ、発展途上国の現代化への道を切り開き、発展の加速だけでなく自らの独立性の維持も望む国々と民族に全く新しい選択肢を提供し、人類の問題の解決のために中国の知恵、中国の案を出していることを意味する。

 この新時代は、先人の事業を受け継いで未来の道を切り開き、新たな歴史的条件のもとで引き続き中国の特色ある社会主義の偉大な勝利をかち取る時代であり、小康社会の全面的完成の決戦に勝利した上で社会主義現代化強国を全面的に建設する時代であり、全国各民族人民が団結・奮闘し、素晴らしい生活を絶えず創造し、全人民の共同富裕を徐々に実現する時代であり、中華民族のすべての人々が一丸となって全力で中華民族の偉大な復興という中国の夢を実現する時代であり、わが国が世界の舞台で日増しに中心的な役割を果たすようになり、人類にますます大きな貢献を続けていく時代である。

 中国の特色ある社会主義が新時代に入り、わが国の主要な社会矛盾はすでに人民の日増しに増大する素晴らしい生活への需要と発展の不均衡・不十分との矛盾へと変化している。わが国は十数億人の衣食の問題を着実に解決し、小康(ややゆとりのある生活水準)を全般的に達成し、小康社会の全面的完成を目前にしている。そのため、人民の素晴らしい生活への需要が日増しに多様化しており、物質文化生活への要求がより高いものになってきているだけでなく、民主・法治・公平・正義・安全・環境などの面での要求も日増しに増大している。同時に、わが国は、多くの分野で世界の上位に入るほどまで社会的生産能力が全般的に著しくその水準を高めている。そのため、発展の不均衡・不十分という問題がいっそう際立ってきており、すでに人民の日増しに増大する素晴らしい生活への需要を満たす上での主要な制約要因となっている。

 認識しておかなければならないのは、わが国の主要な社会矛盾の変化は全局にかかわる歴史的な変化であり、この変化が党と国家の活動に多くの新しい要求を課している、という点である。発展の推進の継続を土台に、発展の不均衡・不十分という問題を重点的にしっかりと解決し、発展の質と効率を大きく高め、経済・政治・文化・社会・生態などの面での人民の日増しに増大する需要をよりよく満たし、個々人の全面的な発展と社会の全面的な進歩をよりよく促さなければならない。

 認識しておかなければならないのは、わが国の主要な社会矛盾は変わったが、わが国の社会主義が位置する歴史的段階についてのわれわれの判断は変わっておらず、わが国が今もなお、そしてこれからも長期にわたって社会主義の初級段階にあるという基本的国情は変わっておらず、世界最大の発展途上国としてのわが国の国際的地位は変わっていない、という点である。全党は、社会主義の初級段階という基本的国情をしっかりと把握し、社会主義の初級段階という最大の現実にしっかりと立脚し、党の基本路線という党と国家の生命線、人民の幸福線をしっかりと堅持し、全国各民族人民を指導して団結させ、経済建設を中心とし、四つの基本原則を堅持し、改革開放を堅持し、自力更生・刻苦精励によって、わが国を富強・民主・文明・調和の美しい社会主義現代化強国に築き上げるために奮闘しなければならない。

 同志のみなさん!中国の特色ある社会主義が新時代に入ったことは、中華人民共和国の発展史、中華民族の発展史において重大な意義をもち、世界の社会主義の発展史、人類社会の発展史においても重大な意義をもつ。全党は自信を固め、発奮努力し、中国の特色ある社会主義にさらに強大な生命力を発揮させようではないか。

 二 新時代の中国共産党の歴史的使命

 百年前、十月革命の砲声がとどろいて、中国にマルクス・レーニン主義が送り届けられた。中国の先進的な人々はマルクス・レーニン主義の科学的真理から中国の問題を解決する活路を見出した。近代以降中国の社会が激動する中で、中国人民が封建的支配と外国からの侵略に抵抗して激しい闘争を展開する中で、マルクス・レーニン主義が中国の労働運動と結びつく中で、1921年ついに中国共産党が誕生した。この時から、民族の独立と人民の解放、国家の富強と人民の幸福を求める中国人民の闘争に大黒柱が生まれ、中国人民は精神面で受動的な立場から能動的な立場に変わり始めた。

 五千年以上にわたる文明史をもつ中華民族は、輝かしい中華文明を生み出し、人類のために卓越した貢献をし、世界の偉大な民族となった。アヘン戦争以後、中国は内憂外患の暗黒状態に陥り、中国人民は戦乱が頻発し、山河が荒れ果て、人々が生活の道を失う大きな苦難をなめ尽くした。民族復興のため、数知れない愛国の志士が不撓不屈の精神で先人のしかばねをのり越えて突き進み、称賛と感動に値する戦いを進め、いろいろな試みを重ねたが、結局のところ、旧中国の社会的性格と中国人民の悲惨な運命を変えることはできなかった。

 中華民族の偉大な復興を実現することは近代以降の中華民族の最も偉大な夢である。中国共産党は創立当初から共産主義の実現を党の最高の理想、最終の目標とし、中華民族の偉大な復興を実現する歴史的使命を覚悟を決めて果敢に担い、人民を団結させ率いて苦難に満ちた闘争を進め、気概山河を呑み込むほどの壮麗な叙事詩を書き上げた。

 わが党は、中華民族の偉大な復興を実現するには、中国人民の頭上にのしかかっている帝国主義・封建主義・官僚資本主義という三つの大きな山を覆し、民族の独立、人民の解放、国家の統一、社会の安定を実現しなければならないことを深く認識した。わが党は人民を団結させ率いて農村から都市を包囲し、武力で権力を奪取する正しい革命の道を探し当てた上、28年間の血みどろの奮戦を通して新民主主義革命を成し遂げ、1949年に中華人民共和国をうち立て、中国の数千年に及ぶ封建的専制政治から人民民主主義への偉大な飛躍を実現した。

 わが党は、中華民族の偉大な復興を実現するには、わが国の実情に合致した先進的な社会制度をうち立てなければならないことを深く認識した。わが党は人民を団結させ率いて社会主義革命を成し遂げ、社会主義の基本制度を確立し、社会主義建設を推し進め、中華民族の有史以来最も広範で最も深い社会的変革をやり遂げ、現代中国のすべての発展・進歩のために根本的な政治的前提と制度的基礎を定め、近代以来衰退の一途をたどってきた中華民族の運命を根本から転換し、持続的な繁栄・富強へ突き進む偉大な飛躍を実現した。

 わが党は、中華民族の偉大な復興を実現するには、時代の流れに合致して、人民の意向に順応し、改革開放に敢然と取り組み、党と人民の事業がいつでも勇往邁進の強大な原動力に満ち溢れるようにしなければならないことを深く認識した。わが党は人民を団結させ率いて改革開放の新たな偉大な革命を断行し、国と民族の発展を妨げていたあらゆる思想・体制上の障害を取り除き、中国の特色ある社会主義の道を切り開いた。これにより、中国は大きな足取りで時代に追い付くことができた。

 この96年間、わが党は中華民族の偉大な復興の歴史的使命を果たすため、力が弱い時期においても強い時期においても、順境においても逆境においても、決して初志を変えることなく、確固不抜の精神で人民を団結させ率いて数々の困難と危険に立ち向かい、極めて大きな犠牲を払った。こうした中で、わが党は敢然と紆余曲折に向き合い、誤りを正し、乗り越えられそうもない難関を次々と突破し、歴史に輝く奇跡を数多く創り出した。

 同志のみなさん!今や、われわれはこれまでのどの時期よりも中華民族の偉大な復興という目標に近づいており、またその達成に向けてこれまで以上に自信と能力を持っている。

 百里を行く者は、九十を半ばとす。中華民族の偉大な復興は決して軽々と労せずして実現できるものではない。全党はよりいっそう並々ならぬ努力を払う覚悟をしなければならない。

 偉大な夢を実現するには、偉大な闘争を行わなければならない。社会は矛盾運動の中で前進するものであり、矛盾があれば闘争が生じる。わが党は、人民を団結させ率いて、効果的に重大な試練に対応し、重大なリスクを抑え、重大な障害を乗り越え、重大な矛盾を解決すべく、数多くの新たな歴史的特徴のある偉大な闘争を行わなければならない。「享楽の貪り、気の緩み、矛盾の回避」のような思想・行為はどれも誤りである。全党は、より自覚をもって党の指導とわが国の社会主義制度を堅持し、それらを弱めたり、歪曲したり、否定したりする一切の言動に断固反対しなければならない。より自覚をもって人民の利益を守り、人民の利益を損害する行為や大衆から遊離する行為のすべてに断固反対しなければならない。より自覚をもって改革・革新という時代の流れに身を投じ、一切の根深い悪習を断固取り除かなければならない。より自覚をもってわが国の主権・安全・発展の利益を守り、祖国を分裂させたり、民族の団結と社会の調和・安定を破壊したりするあらゆる行為に断固反対しなければならない。より自覚をもってさまざまなリスクを防ぎ止め、政治・経済・文化・社会などの分野や自然界にみられる一切の困難・試練に断固うち勝たなければならない。全党はこの偉大な闘争の長期性・複雑性・困難性を十分に認識し、闘争の精神を発揚し、闘争本領を高め、偉大な闘争の新たな勝利を絶えずかち取っていかなければならない。

 偉大な夢を実現するには、偉大なプロジェクトを建設しなければならない。この偉大なプロジェクトはわが党が深く推し進めている党建設の新たな偉大なプロジェクトである。中国共産党の指導がなければ民族の復興が空想に過ぎないことは、これまでの歴史によって立証されており、これからの歴史によってもきっと立証されるであろう。わが党が終始時代の前衛、民族の支柱であり続け、終始マルクス主義の政権党であり続けるには、党自身が終始しっかりとしなければならない。全党はより自覚をもって党性原則を固め、果敢に問題に向き合い、敢えて骨を削って毒を除き、党の先進性と純潔性を損なうあらゆる要因を取り除き、党の健康体を侵すあらゆるウイルスを断固除去し、党の政治的指導力、思想的統率力、大衆組織力、社会的結集力を絶えず増強し、わが党が旺盛な生命力と強大な戦闘力を永遠に保つようにしなければならない。

 偉大な夢を実現するには、偉大な事業を推し進めなければならない。中国の特色ある社会主義は改革開放以来の党のすべての理論と実践のテーマであり、党と人民があまたの辛苦や多大な代価と引き換えに得た根本的成果である。中国の特色ある社会主義の道は社会主義現代化を実現し、人民の素晴らしい生活をつくり出すために必ず通らなければならない道であり、中国の特色ある社会主義理論体系は党と人民を指導して中華民族の偉大な復興を実現するための正しい理論であり、中国の特色ある社会主義制度は現代中国の発展・進歩にとっての根本的な制度的保障であり、中国の特色ある社会主義文化は全党・全国各民族人民を勇往邁進するよう奮い立たせる強大な精神力である。全党はより自覚をもって路線・理論・制度・文化への自信を強化し、閉鎖的で硬直したかつての道を歩むことも、旗印を変えるような邪道にそれることもなく、政治的不動心を保ち、着実な実践による国家振興を堅持し、終始中国の特色ある社会主義を堅持し発展させていかなければならない。

 偉大な闘争、偉大なプロジェクト、偉大な事業、偉大な夢は、緊密に結びつきあい、互いに通じあい、互いに作用しあうものであり、その中で決定的な役割を果たすのは党建設の新たな偉大なプロジェクトである。偉大なプロジェクトを推進することは、偉大な闘争、偉大な事業、偉大な夢の実践と結び付けて行わなければならなく、党が世界情勢の根本的に変化する歴史的過程において終始時代の先頭を歩み、国内外のさまざまなリスクや試練に立ち向かう歴史的過程において終始全国人民の大黒柱であり続け、中国の特色ある社会主義を堅持し発展させる歴史的過程において終始強固な指導的核心であり続けるようにしなければならない。

 同志のみなさん!使命はわれわれに実行を命じ、われわれの進むべき未来を指し示している。われわれは、人民の切なる負託に背くことなく、歴史の選択に恥じることなく、新時代の中国の特色ある社会主義の偉大な実践の中で、党の確固たる指導と粘り強い奮闘によって、中華民族のすべての人々が不断に邁進するよう励まし、中国の夢を一丸となって実現する強大な力を結集しようではないか。

 三 「新時代の中国の特色ある社会主義」思想と基本方針

 第18回党大会以来、国内外の情勢の変化とわが国の諸事業の発展に伴い、われわれには重要な時代的課題が突き付けられるようになった。それは、◇「新時代において、どのような中国の特色ある社会主義を堅持し発展させるのか、いかにして中国の特色ある社会主義を堅持し発展させるのか」という問い――具体的には、新時代において中国の特色ある社会主義を堅持し発展させる上での総目標・総任務・総体的配置・戦略的配置、発展方向・発展パターン・発展原動力・戦略的段取り・外部条件・政治的保証といった基本的問題――に理論と実践を結びつけて系統的に答えなければならないという課題であり、◇中国の特色ある社会主義をよりよく堅持し発展させることができるように、経済、政治、法治、科学技術、文化、教育、民生、民族、宗教、社会、生態文明、国家安全保障、国防・軍隊、「一国二制度」と祖国統一、統一戦線、外交、党建設など各方面について、新たな実践に立脚して理論的分析と政策的指導を行う必要があるという課題である。

 この重要な時代的課題を中心に据えて、わが党はマルクス・レーニン主義、毛沢東思想、鄧小平理論、「三つの代表」重要思想、科学的発展観を導きとすることを堅持し、思想を解放すること、事実に基づいて真理を追求すること、時代とともに前進すること、真実を求めて実践に励むことを堅持し、弁証法的唯物論と史的唯物論を堅持し、新たな時代的条件と実践の要請を緊密に結びつけ、全く新しい視野に立って共産党の執政法則、社会主義の建設法則、人類社会の発展法則に対する認識を深め、困難に満ちた理論探究に取り組み、重要な理論革新の新たな成果を収め、「新時代の中国の特色ある社会主義」思想を形成した。

 「新時代の中国の特色ある社会主義」思想は、以下の八つの点を明確にしている。◇中国の特色ある社会主義を堅持し発展させる上での総任務は、社会主義現代化と中華民族の偉大な復興を実現し、小康社会の全面的完成を土台に、二段階に分けて今世紀中葉までに、富強・民主・文明・調和の美しい社会主義現代化強国を築き上げることであると明確にしている。◇新時代のわが国の主要な社会矛盾は人民の日増しに増大する素晴らしい生活への需要と発展の不均衡・不十分との矛盾であり、人民を中心とする発展思想を堅持し、個々人の全面的な発展と全人民の共同富裕を不断に促進しなければならないと明確にしている。◇中国の特色ある社会主義事業の総体的配置は「五位一体」であり、戦略的配置は「四つの全面」であると明確にし、道・理論・制度・文化への自信を固めるよう強調している。◇改革の全面的深化の総目標は、中国の特色ある社会主義制度を充実・発展させ、国家統治体系・統治能力の現代化を推し進めることであると明確にしている。◇法に基づく国家統治の全面的推進の総目標は、中国の特色ある社会主義法治体系を整備し、社会主義法治国家を建設することであると明確にしている。◇新時代における党の軍隊強化目標は、「党の指揮に従い、戦闘に勝利でき、優れた気風をもつ」人民軍隊を建設し、人民軍隊を世界一流の軍隊に築き上げることであると明確にしている。◇中国の特色ある大国外交は、新型国際関係の構築を促し、人類運命共同体の構築を促さなければならないと明確にしている。◇中国の特色ある社会主義の最も本質的な特徴は中国共産党の指導であり、中国の特色ある社会主義制度の最大の優位性は中国共産党の指導であり、党は最高の政治的指導勢力であると明確にし、新時代の党建設の総要求をうち出し、党建設における政治建設の重要な地位を際立たせている。

 「新時代の中国の特色ある社会主義」思想は、マルクス・レーニン主義、毛沢東思想、鄧小平理論、「三つの代表」重要思想、科学的発展観を継承し発展させたものであり、マルクス主義の中国化の最新の成果であり、党と人民の実践経験と集団的英知の結晶であり、中国の特色ある社会主義理論体系の重要な構成部分であり、全党・全国人民が中華民族の偉大な復興の実現に向けて奮闘する上での行動指針であり、必ず長期にわたって堅持しかつ不断に発展させなければならない。

 全党は新時代の中国の特色ある社会主義思想の本質と豊富な内容を深く理解し、諸活動において全面的かつ正確に貫徹しなければならない。

 (一)全活動に対する党の指導を堅持する。党・政・軍・民・学の各方面、東・西・南・北・中の全国各地について党はすべての活動を指導する。政治意識・大局意識・核心意識・一致意識を強化し、自覚をもって党中央の権威と集中的・統一的指導を擁護し、自覚をもって思想的・政治的・行動的に党中央と高度の一致を保ち、党の指導の堅持のための体制・仕組みをより完全なものにし、「安定を保ちつつ前進を求める」という活動全体の基調を堅持し、「五位一体」の総体的配置を統一的に推進し、「四つの全面」の戦略的配置をバランスよく推進し、党の「方向をとらえ、大局を謀り、政策を定め、改革を促す」能力・不動心を高め、党が終始全局を統括し各方面を調和させられるようにしなければならない。

 (二)人民を中心とすることを堅持する。人民は歴史の創造者であり、党と国家の前途・運命を決める根本的力である。人民の主体的地位を堅持し、公のための立党と人民のための執政を堅持し、誠心誠意人民に奉仕するという根本目的を実践し、治国理政のあらゆる活動において党の大衆路線を貫徹し、人民の素晴らしい生活へのあこがれを奮闘目標として、人民に依拠して歴史的な偉業を成し遂げていかなければならない。

 (三)改革の全面的深化を堅持する。社会主義こそが中国を救うことができ、改革開放こそが中国を発展させ、社会主義を発展させ、マルクス主義を発展させることができる。中国の特色ある社会主義制度を堅持し、より完全なものにし、国家統治体系・統治能力の現代化を絶えず推し進め、時代にそぐわない一切の思想・観念や体制・仕組みの弊害を断固取り除き、凝り固まった既得権益の垣根を突き破り、人類文明の有益な成果を吸収し、系統的で整った、科学的で規範的な、効果的に機能する制度体系を構築し、わが国の社会主義制度の優位性を十分に発揮させなければならない。

 (四)新たな発展理念を堅持する。発展はわが国のあらゆる問題を解決する上での基盤・カギであり、発展は必ず科学的な発展でなければならず、革新・調和・グリーン・開放・共有という発展理念を揺るぎなく貫徹しなければならない。わが国の社会主義の基本的経済制度と分配制度を堅持し、より完全なものにし、公有制経済をいささかも揺るぐことなくうち固めて発展させ、非公有制経済の発展をいささかも揺るぐことなく奨励・サポート・リードし、資源配分において市場に決定的な役割を果たさせ、政府の役割をよりよく発揮させ、新しいタイプの工業化、情報化、都市化、農業現代化の歩調のそろった発展を促進し、経済のグローバル化のプロセスに積極的に参与し、それを推し進め、より高いレベルの開放型経済を発展させ、わが国の経済力と総合国力を不断に強化しなければならない。

 (五)人民主体を堅持する。党の指導、人民主体、法に基づく国家統治という三者の有機的統一は、社会主義の政治発展の必然的要請である。中国の特色ある社会主義の政治発展の道を堅持し、人民代表大会制度、中国共産党の指導する多党合作・政治協商制度、民族区域自治制度、末端の大衆自治制度を堅持し充実させ、最も広範な愛国統一戦線を強固にし発展させ、社会主義協商民主を発展させ、民主制度を健全化し、民主の形態を充実させ、民主のルートを広げ、国家の政治生活と社会生活において人民主体が貫徹されるよう保証しなければならない。

 (六)全面的な法に基づく国家統治を堅持する。全面的な法に基づく国家統治は中国の特色ある社会主義の本質的要請にして重要な保障である。党の指導を法に基づく国家統治の全過程・各方面に貫徹させ、揺るぐことなく中国の特色ある社会主義法治の道を歩み、憲法を核心とする中国の特色ある社会主義法体系を充実させ、中国の特色ある社会主義法治体系を整備し、社会主義法治国家を建設し、中国の特色ある社会主義法治理論を発展させ、法に基づく国家統治、法に基づく執政、法に基づく行政の共同推進を堅持し、法治国家・法治政府・法治社会の一体建設を堅持し、法に基づく国家統治と徳による国家統治の結合、法に基づく国家統治と規律に基づく党内統治の有機的統一を堅持し、司法体制改革を深化させ、全民族の法治資質と道徳的資質を高めなければならない。

 (七)社会主義の核心的価値体系を堅持する。文化に対する自信は、国や民族の発展におけるより基本的で、より深く、より持続的な力である。マルクス主義を堅持し、共産主義の遠大な理想と中国の特色ある社会主義の共通の理想をしっかりとうち立て、社会主義の核心的価値観の育成・実践に取り組み、イデオロギー分野での指導権・発言権を不断に強化し、中華の優れた伝統文化の創造的転化、革新的発展を推し進めるとともに、革命の文化を受け継ぎ、社会主義の先進的文化を発展させ、「本来のものを忘れず、外来のものを吸収し、未来を切り開く」ことを旨とし、中国の精神、中国の価値、中国の力をしっかりと構築し、人民に精神的な導きを提供しなければならない。

 (八)発展の中での民生の保障・改善を堅持する。人民の福祉を増進することは発展の根本的な目的である。人民の利益を大いにはかり、人民の憂いを大いに解消し、発展の中で民生の脆弱部分を補強し、社会の公平・正義を促し、育児・教育・所得・医療・養老・住居・救済などの面で絶えず新たな進展をもたらし、貧困脱却の堅塁攻略を踏み込んで進め、共同建設・共同享受を目指す発展の中で全人民がより多くの獲得感を得られるようにし、個々人の全面的な発展と全人民の共同富裕を絶えず促進していかなければならない。平安中国を建設し、社会統治(ソーシャルガバナンス)の強化・革新を進め、社会の調和・安定を守り、国家の長期的安定、人民の安穏な生活・生産を保証しなければならない。

 (九)人間と自然との調和的共生を堅持する。生態文明建設は中華民族の永続的発展のための長期的な大計である。緑の山河は金山や銀山にほかならないという理念を確立して、実践し、資源節約・環境保護という基本国策を堅持し、命を大切に扱うように生態環境を守り、山・川・林・田・湖・原を一体とする系統的な対策を実行し、最も厳格な生態環境保護制度を実施し、環境に配慮した発展パターンと生活様式を形成し、生産の発展、生活のゆとり、環境の保全を旨とする文明的発展の道を揺るぎなく歩み、「美しい中国」を建設し、人民のために良好な生産・生活環境をつくり出し、世界の生態系の安全のために貢献をしなければならない。

 (十)包括的国家安全保障観を堅持する。発展と安全を統一的に考慮し、憂患意識を強め、平穏な時でも油断しないことは、わが党の治国理政の重要な原則である。あくまでも国家の利益を第一に考え、人民の安全を趣旨とし、政治の安全を根本とし、外部の安全と内部の安全、国土の安全と国民の安全、伝統的安全保障と非伝統的安全保障、自国の安全と共通の安全を統一的に考慮し、国家安全保障の制度体系を充実させ、国家安全保障能力の整備を強化し、国家の主権・安全・発展の利益を断固守らなければならない。

 (十一)人民軍隊に対する党の絶対的指導を堅持する。「党の指揮に従い、戦闘に勝利でき、優れた気風をもつ」人民軍隊を建設することは、「二つの百年」の奮闘目標を達成し、中華民族の偉大な復興を実現する上での戦略的支えである。人民軍隊に対する党の指導に関する一連の根本的原則・制度を全面的に貫徹し、新時代の党の軍隊強化思想の国防・軍隊建設における指導的地位を確立し、政治主導の軍隊建設、改革による軍隊強化、科学技術による軍隊振興、法に基づく軍隊統治を堅持し、実戦主眼をいっそう重視し、革新駆動をいっそう重視し、体系づくりをいっそう重視し、集約化・高効率化をいっそう重視し、軍民融合をいっそう重視し、新時代における党の軍隊強化目標を達成しなければならない。

 (十二)「一国二制度」と祖国統一の推進を堅持する。香港・澳門の長期的な繁栄と安定を保ち、祖国の完全な統一を実現することは、中華民族の偉大な復興を実現する上での必然的要請である。香港・マカオ特別行政区に対する中央の全面的な管理権の擁護と香港・マカオ特別行政区の高度な自治権の保障とを有機的に結合させ、「一国二制度」の方針が変わりも揺らぎもしないよう保証し、「一国二制度」が形を変えることなく実施されていくよう保証しなければならない。一つの中国の原則を堅持し、「92年コンセンサス(九二共識)」を堅持し、両岸関係の平和的発展を推し進め、両岸間の経済協力と文化的交流を深化させ、両岸同胞があらゆる国家分裂活動にともに反対し、中華民族の偉大な復興の実現に向けてともに奮闘するよう促さなければならない。

 (十三)人類運命共同体の構築の促進を堅持する。中国人民の夢は各国の人々の夢と相通じており、中国の夢の実現は、平和な国際環境、安定した国際秩序と切り離しては考えられない。国内と国際という二つの大局を統一的に考慮し、あくまでも平和的発展の道を歩み続け、互恵・ウィンウィンの開放戦略を進め、正しい義利観(道義と利益の関係についての考え方)を堅持し、共同・包括・協力・持続可能を旨とする新安全保障観を確立し、開放・革新、包容・互恵を旨とする発展を追求し、多様性を尊重してあらゆるものを受け入れるような文明交流を促し、自然を大切にするグリーン発展型の生態体系を構築し、常に世界平和の建設者、世界発展の貢献者、国際秩序の擁護者として役割を果たさなければならない。

 (十四)全面的な厳しい党内統治を堅持する。自己革命を果敢に進め、厳格に党を管理・統治することは、わが党の最も鮮明な特性である。党規約を根本的なものさしとし、党の政治建設を最優先課題として、思想面での党建設と制度による党統治に同方向に力を発揮させ、党の諸建設を統一的に推し進め、「カギとなる少数(指導幹部)」をしっかりとつかみ、「三厳三実」と民主集中制を堅持し、党内の政治生活を引き締め、党の規律を厳正にし、党内の監督を強化し、党内で積極的かつ健全な政治文化を発展させ、党内の政治生態を全面的に浄化し、さまざまな不正の気風を断固是正し、「ゼロ容認」の姿勢で腐敗を処罰し、党の自己浄化・自己改善・自己革新・自己向上の能力を不断に強化し、党と人民大衆との血肉のつながりをつねに保ち続けなければならない。

 以上の十四点は、新時代の中国の特色ある社会主義を堅持し発展させる上での基本方針を構成している。全党の同志は必ず党の基本理論・基本路線・基本方針を全面的に貫徹し、党と人民の事業の発展をよりよく導いていかなければならない。

 実践に終りはなく、理論の革新にも終りはない。世界は常に変化しており、中国も常に変化している。われわれは理論の面で時代に遅れをとらぬよう、絶えず法則を見定め、絶えず理論の革新、実践の革新、制度の革新、文化の革新およびその他の面の革新を推し進めていかなければならない。

 同志のみなさん!時代は思想の母であり、実践は理論の源である。われわれがしっかりと時代の声に耳を傾け、果敢に真理を堅持し誤りを正していく限り、二十一世紀の中国のマルクス主義は必ずや、よりいっそう強大で、よりいっそう説得力のある真理の力を発揮できるであろう。

 四 小康社会の全面的完成の決戦に勝利し、社会主義現代化国家の全面的建設に向けた新たな征途につく

 改革開放後、わが党はわが国の社会主義現代化建設について戦略的配置を行い、「三歩走(三段階に分けて進める)」戦略目標をうち出した。人民の衣食の問題を解決し、人民の生活を全般的に小康水準に到達させる、という二つの目標はすでに予定より早く達成されている。これを踏まえて、わが党は次のような目標をうち出した。それは、中国共産党創立百年までに、経済がいっそう発展し、民主がいっそう充実し、科学・教育がいっそう進歩し、文化がいっそう繁栄し、社会がいっそう調和的になり、人民の生活がいっそう豊かになった小康社会を完成させ、その上で、さらに三十年奮闘して、新中国成立百年までに、現代化を基本的に実現し、わが国を社会主義現代化国家に築き上げる、という目標である。

 現在から2020年までは、小康社会の全面的完成の決勝期であり、第16回、第17回、第18回党大会でうち出された小康社会の全面的完成に向けた諸般の要請に基づいて、わが国の主要な社会矛盾の変化をしっかりと踏まえ、経済建設・政治建設・文化建設・社会建設・生態文明建設を統一的に推し進め、科学・教育による国家振興戦略、人材による国力増強戦略、革新駆動型発展戦略、農村振興戦略、地域間の調和発展戦略、持続可能な発展戦略、軍民融合発展戦略を揺るぎなく実施し、重点への注力、ボトルネックの解消、弱点の補強を際立たせ、とくに重大なリスクの防止・解消、的確な貧困脱却、汚染対策の難関攻略戦を断固戦い抜き、小康社会の全面的完成が人民から認められ、歴史の検証に耐えうるようにしなければならない。

 第19回党大会から第20回党大会までは、「二つの百年」の奮闘目標の歴史的合流期である。われわれは小康社会を全面的に完成させて一つ目の百年の奮闘目標を達成するだけでなく、その勢いに乗って社会主義現代化国家の全面的建設に向けた新たな征途につき、二つ目の百年の奮闘目標を目指して突き進まなければならない。

 国際・国内情勢とわが国の発展の条件を総合的に分析してみると、2020年から今世紀中葉までは、二つの段階に分けて計画したほうがいいと提出した。

 第一の段階の2020年から2035年までは、小康社会の全面的完成を土台に、さらに十五年奮闘して、社会主義現代化を基本的に実現する。その暁にはわが国は、◇経済力・科学技術力が大幅に向上し、革新型国家の上位に上り詰めているであろうし、◇人民の平等参加・平等発展の権利が十分に保障され、法治国家・法治政府・法治社会が基本的に築き上げられ、各方面の制度がよりいっそう充実し、国家統治体系・統治能力の現代化が基本的に実現しているであろうし、◇社会の文明度が新たなレベルまで高まり、国の文化的ソフトパワーが著しく増強され、中華文化により広く深い影響力が備わっているであろうし、◇人民の生活がより豊かになり、中所得層の割合が顕著に高まり、都市・農村間および地域間の発展の格差や住民の生活水準の格差が著しく縮小し、基本公共サービスの均等化が基本的に実現し、全人民の共同富裕が堅実なスタートを切っているであろうし、◇現代的社会統治の枠組みが基本的にできあがり、社会に活気が満ち溢れ調和と秩序も備わっているであろうし、◇生態環境が根本的に改善をみせ、「美しい中国」の目標が基本的に達成されているであろう。

 第二の段階の2035年から今世紀中葉までは、現代化の基本的実現を土台に、さらに15年奮闘して、わが国を富強・民主・文明・調和の美しい社会主義現代化強国に築き上げる。その暁にはわが国は、物質文明・政治文明・精神文明・社会文明・生態文明が全面的に向上し、国家統治体系・統治能力の現代化を実現し、トップレベルの総合国力と国際的影響力を有する国となり、全人民の共同富裕が基本的に実現し、人民がより幸せで安心な生活を送っているであろうし、中華民族はますます溌剌(はつらつ)として世界の諸民族の中にそびえ立っているであろう。

 同志のみなさん!小康社会を全面的に完成させた上で現代化を基本的に実現し、その上でさらに社会主義現代化強国を全面的に築き上げることは、新時代の中国の特色ある社会主義を発展させるための戦略的段取りである。われわれは、堅忍不抜の精神で粘り強く奮闘し、社会主義現代化への新たな征途の壮麗な一章を書き綴ろうではないか。

 五 新たな発展理念を貫き、現代化経済体系を構築する

 「二つの百年」の奮闘目標と中華民族の偉大な復興という中国の夢を実現し、人民の生活水準を絶えず高めるには、いささかも揺るぐことなく発展を党の執政・興国の第一の重要任務とし、あくまでも社会的生産力を解放し発展させ、社会主義市場経済の改革方向を堅持し、経済の持続的で健全な発展を推し進めていかなければならない。

 わが国の経済は、すでに高速成長の段階から質の高い発展を目指す段階へと切り替わっており、発展パターンの転換、経済構造の最適化、成長の原動力の転換の難関攻略期にある。現代化経済体系の構築はこの難関を乗り越える上での差し迫った要請であり、わが国の発展の戦略的目標でもある。「品質第一、効率優先」の方針を堅持し、供給側構造改革を主軸として、経済発展の質・効率・原動力の変革を促し、全要素生産性を高め、実体経済・科学技術革新・現代金融・人的資源の協同発展に向けた産業体系の整備加速に力を入れ、市場メカニズムが効果的に機能し、ミクロ経済主体の活力が引き出され、マクロコントロールが適度に行われる経済体制の構築に力を入れ、わが国経済の革新力と競争力を不断に高めていかなければならない。

 (一)供給側構造改革を深化させる。現代化経済体系を建設するためには、経済発展の重点を実体経済に置き、供給体系の質的向上に主力を傾け、わが国経済の質的優位性を著しく高めなければならない。製造強国づくりを加速させ、先進的製造業の発展を加速させ、インターネット、ビッグデータ、人工知能(AI)と実体経済との高度な融合を促し、ミドル・ハイエンドの消費、イノベーションによる牽引、グリーン・低炭素、シェアリングエコノミー、現代サプライチェーン、人的資本サービスなどの分野において新たな成長ポイントを育成し、新たな原動力を形成する。在来産業の最適化・高度化を支援し、現代サービス業の発展を速め、国際基準までのレベルアップをはかる。グローバル・バリューチェーンにおけるミドル・ハイエンドへとわが国の産業が邁進するよう促し、世界レベルの先進的製造業クラスターをいくつか育成する。水利、鉄道、自動車道路、水運、航空、パイプライン、電力網、情報、物流などのインフラ網の整備を強化する。「過剰生産能力の解消、過剰在庫の解消、過剰債務の解消、コストの低減、脆弱部分の補強」を堅持し、既存資源の配置を最適化し、良質な新規供給を拡大し、需給動態のバランスを保つ。企業家精神を喚起・保護し、より多くの社会主体が起業やイノベーションに身を投じるよう奨励する。知識型・技能型・革新型の労働者陣を育成し、労働模範の精神と職人の精神を発揚し、労働を栄誉あるものとする社会的気風と研鑽に励む勤勉な気風をつくり出す。

 (二)革新型国家の建設を加速する。革新は発展をリードする第一の原動力であり、現代化経済体系を構築する上での戦略的支えである。世界の科学技術の最先端に照準を合わせ、基礎研究を強化し、展望性のある基礎研究と先導的なオリジナル成果での重大なブレークスルーをはかる。応用型基礎研究を強め、国家重要科学技術プログラムを拡充して実施し、ジェネリック・キーテクノロジー研究、先端・先導技術、現代工学技術、革命的なイノベーションを際立たせ、科学技術強国・品質強国・宇宙開発強国・インターネット強国・交通強国・デジタル中国・スマート社会の建設に力強い支えを提供する。国家革新体系の整備を強化し、戦略的科学技術力を強める。科学技術体制の改革を深化させ、「企業を主体とし、市場を導きとし、産・学・研(企業・大学・科学研究機関)が高度に融合した」技術革新体系を構築し、中小企業の革新への支援を強化し、科学技術成果の実用化を促進する。文化の革新を唱導し、知的財産権の創出・保護・運用を強化する。国際的レベルを有する戦略的科学技術人材、科学技術リーダー人材および若手科学技術人材、ハイレベルのイノベーション陣を多く育成する。 

 (三)農村振興戦略を実施する。農業・農村・農民(「三農」)の問題は国の経済、人民の生活にかかわる根本的な問題であり、「三農」問題をしっかりと解決することを終始全党諸活動の最重要課題として位置づけなければならない。農業・農村の優先発展を堅持し、「産業が興隆、環境が快適、気風が文明的、統治が効果的、生活が豊か」という全般的要請に基づき、都市・農村の融合発展を目指す体制・仕組みと政策体系を確立して充実させ、農業・農村の現代化推進を加速する必要がある。農村基本経営制度を強固にしつつ充実させ、農村土地制度の改革を深化させ、請負地の所有権・請負権・経営権の分離に関する制度を充実させる。土地請負関係の長期的安定を保ち、二期目の土地請負契約の終了後にさらに三十年延長させる。農村集団財産権制度の改革を深化させ、農民の財産権を保障し、集団経済を大きく発展させる。国の食糧安全を確保し、中国の食糧供給の主導権を自らの手にしっかりと握る。現代農業の産業体系・生産体系・経営体系を構築し、農業支援・保護制度を充実させ、多様な形態の適正規模経営を発展させ、新しいタイプの農業経営主体を育成し、農業社会化サービス体系を十全化し、小規模農家と現代農業発展との有機的な結び付きを実現する。農村における第一次・二次・三次産業の融合発展を促し、農民の就業・起業を支持・奨励し、収入増のルートを広げる。農村末端の基礎活動を強化し、自治・法治・徳治という三位一体の農村統治体系を十全化する。農業に詳しくて農村・農民を愛する「三農」活動人材の育成に取り組む。

 (四)地域間の調和発展戦略を実施する。旧革命根拠地・民族地区・辺境地区・貧困地区の発展加速への支援にいっそう力を入れ、西部大開発の新しい枠組みづくりを促す措置を強化し、東北など旧工業基地の振興を加速させる改革を深化させ、中部地区の興隆を同地区の優位性を発揮させて促し、東部地区の最適化発展の先行実現をイノベーションによって導き、より効果的な地域間の調和発展の新しい仕組みを確立する。都市群を主体として大中小都市と小城鎮(町)の調和発展をはかる都市構成を整え、農業からの移転人口の市民化を速める。北京の首都機能以外の諸機能の分散を糸口として京津冀地区の協同発展を促し、雄安新区を高い起点に立って計画し、高い基準で建設する。「共に自然保護に取り組み、大規模な開発をしない」ことを導きに長江経済ベルトの発展を推し進める。資源型地区での経済発展のパターン転換を支援する。辺境地区の発展を加速し、辺境地区の安定と安全保障に万全を期す。陸海の統一的計画を堅持し、海洋強国の建設を加速させる。

 (五)社会主義市場経済体制の充実化を急ぐ。経済体制の改革は財産権制度の充実化と生産要素の市場化配分に主眼を置いて、財産権による効果的なインセンティブ、生産要素の自由な移動、価格の柔軟な調整、公平で秩序のある競争、企業の優勝劣敗を目指して進めなければならない。各種の国有資産管理体制を整え、国有資本の授権経営体制を改革し、国有経済の配置適正化、構造調整、戦略的再編を速め、国有資産の価値維持・増大を促し、国有資本の強大化・優良化をはかり、国有資産の流失を効果的に防ぐ。国有企業の改革を深化させ、混合所有制経済を発展させ、グローバル競争力を持つ世界一流の企業を育成する。市場参入ネガティブリスト制度を全面的に実施し、統一市場と公平な競争を妨げるさまざまな規定や慣行を整理・廃止し、民営企業の発展を支援し、各種の市場主体の活力を引き出す。商事制度の改革を深化させ、行政独占をうち破り、市場独占を防止し、生産要素価格形成の市場化改革を急ぎ、サービス業の参入規制を緩和させ、市場に対する監督・管理体制を充実させる。マクロコントロールを革新して充実させ、国家発展規画の戦略的方向付けの役割を発揮させ、財政・通貨・産業・区域など経済政策の協調するメカニズムを十全化する。消費促進のための体制・仕組みを充実させ、経済発展に対する消費の基礎的役割を強化する。投融資体制の改革を深化させ、供給構造の最適化に対する投資の肝要な役割を発揮させる。現代財政制度の確立を加速させ、「権限と責任が明晰で、互いに協調しあい、地域間で均衡が取れる」中央と地方の財政関係を確立する。「全面的に規範化され、透明度が高く、基準が科学的で、拘束力が強い」予算制度を確立し、実績管理を全面的に実施する。税制改革を深め、地方税体系を十全化する。金融体制の改革を深化させ、金融の実体経済へのサービス能力を強化し、直接金融の割合を引き上げ、多層的な資本市場の健全な発展を促す。通貨政策とマクロ・プルーデンス政策を二本柱とするコントロールの仕組みを十全化し、金利と為替レートの市場化改革を深化させる。金融監督管理体系を完備させ、金融の系統性リスクを生じさせないという最低ラインを守る。

 (六)全面的開放の新たな枠組みづくりを促す。開放は進歩をもたらし、閉鎖は遅れを招く。中国の開放の扉が閉ざされることはない。それはますます大きく開かれていくだけである。「一帯一路」建設を重点とし、海外から引き入れることと海外に出て行くことの両方の重視を堅持し、共同協議・共同建設・共同享受の原則に従い、革新能力面の開放・協力を強化し、陸海内外連動・東西相互支援の開放の枠組みを形成する。対外貿易を拡大し、貿易の新業態・新パターンを育成し、貿易強国の建設を推し進める。ハイレベルの貿易・投資自由化・円滑化政策を実行し、「参入前内国民待遇とネガティブリスト管理」制度を全面的に実施し、市場参入条件を大幅に緩和し、サービス業の対外開放を拡大し、外商投資の合法的権益を保護する。わが国の域内で登記したあらゆる企業を同一に扱い、その待遇を平等にする。地域開放の配置を最適化し、西部地区の開放度を高める。自由貿易試験区により大きな改革自主権を与え、自由貿易港の建設を模索する。対外投資方式を革新し、生産能力をめぐる国際協力を促進し、世界に目を向けた貿易・投融資・生産・サービスのネットワークを形成し、国際経済協力・競争の新たな優位性の育成を急ぐ。

 同志のみなさん!社会的生産力の解放と発展は、社会主義の本質的要請である。社会全体の創造力と発展の活力を引き出し、質・効率のより高い、より公平で持続可能な発展の実現に向けてがんばろうではないか。

 六 人民主体関連の制度体系を十全化し、社会主義民主政治を発展させる

 わが国は労働者階級が指導し、労農同盟を基礎とする人民民主主義独裁の社会主義国であり、国家のすべての権力は人民に属する。わが国の社会主義民主は人民の根本的利益を守る最も広範な、最も確実な、最も効果的な民主である。社会主義民主政治を発展させるのは、人民の意志を反映し、人民の権益を保証し、人民の創造的活力を引き出し、制度体系によって人民主体を保証するためにほかならない。

 中国の特色ある社会主義の政治発展の道は、近代以降の中国人民の長期的奮闘の歴史・理論・実践を貫く論理の必然的結果であり、党の本質的性格を堅持し、党の根本目的を実践する上での必然的要請である。世界に全く同じ政治制度モデルは存在しないのだから、政治制度は、特定の社会・政治条件や歴史・文化伝統から切り離して抽象的に評価されるべきではないし、一つの型に固執したり、外国の政治制度モデルを機械的に模倣したりするべきではない。わが国の社会主義民主政治を長期にわたって堅持し、絶えず発展させ、政治体制改革を積極的かつ穏当に推し進め、社会主義民主政治の制度化・規範化・手続き化を推し進めることによって、人民が法に基づきさまざまなルートや形で国家の事柄、経済・文化事業、社会の事柄を管理することを保証し、生気はつらつとし、安定・団結した政治的局面をうち固め、発展させていかなければならない。

 (一)党の指導、人民主体、法に基づく国家統治という三者の有機的統一を堅持する。党の指導は人民主体と法に基づく国家統治の根本的保証であり、人民主体は社会主義民主政治の本質的特徴であり、法に基づく国家統治は党が人民を指導して国を治める基本方式であり、この三者はわが国の社会主義民主政治の偉大な実践において統一される。わが国の政治生活の中で、党は指導的地位にあり、党の集中的・統一的指導を強化することと、人民代表大会・政府・政治協商会議・法院・検察院の法律・規約に基づく機能の履行・活動の展開・役割の発揮を支援することは、その二つの側面となっている。党の指導方式と執政方式を改善し、党が人民を指導して国を効果的に治めることを保証するとともに、人民の秩序立った政治参加を拡大し、人民が法に基づいて民主的選挙、民主的協商、民主的政策決定、民主的管理、民主的監督を保証しなければならず、さらに国家法制の統一、尊厳、権威を守り、人権に対する法的保障を強化し、人民が法に基づいて幅広い権利と自由を享有することを保証しなければならない。末端の政権を強固にし、末端の民主制度を充実させ、人民の知る権利、参加権、意思表示権、監督権を保障する。法に基づく政策決定の仕組みを健全化し、科学的な政策決定、断固とした政策執行、効果的な監督につながる権力運用体制を整える。各級の指導幹部は民主意識を強化し、民主的作風を発揚し、人民の監督を受け、人民の公僕としての務めを十分に果たさなければならない。

 (二)人民主体への制度的保障を強化する。人民代表大会制度は、党の指導・人民主体・法に基づく国家統治の有機的統一を堅持するための根本的政治制度設計であり、それを長期にわたって堅持し、不断に充実させなければならない。人民が人民代表大会を通して国家権力を行使することを支持・保証しなければならない。立法活動における人民代表大会とその常務委員会の主導的役割を発揮させ、人民代表大会の組織制度と活動制度を健全化し、人民代表大会が法に基づき立法権・監督権・決定権・任免権を行使することを支持・保証し、人民代表大会代表の役割をよりよく発揮させ、各級の人民代表大会とその常務委員会が憲法・法律に定められた諸般の職責を全面的に担う活動機関となり、人民大衆と密接なつながりを保つ代表機関となるようにする。人民代表大会の専門委員会の設置を完備させ、人民代表大会常務委員会と専門委員会の人員構成を最適化する。

 (三)社会主義協商民主の重要な役割を発揮させる。何事も相談でき、みんなのことはみんなで相談する――これは、人民民主主義の本質である。協商民主は党の指導を実現する重要な方式であり、わが国の社会主義民主政治特有の形態にして独自の強みである。協商民主の幅広く、多層にわたる、制度化の発展を推し進め、政党協商、人民代表大会協商、政府協商、政治協商会議協商、人民団体協商、末端協商及び社会組織協商を統一的に推進しなければならない。協商民主の制度整備を強化し、整った制度・手続きと参画の実践を形成し、人民が日常的政治生活において幅広く、持続的で、踏み込んだ参画権を享有することを保証する。

 人民政治協商会議は中国の特色ある制度設計であり、社会主義協商民主の重要なルートと専門的な協商機構である。人民政治協商会議は党と国家の中心的任務に照準を絞り、団結・民主という二つのテーマを基軸に、協商民主を政治協商、民主的監督、参政・議政の全過程に貫き、協商による議政の内容と形式を充実させ、共通認識の増進と団結の促進に力を入れる。人民政治協商会議による民主的監督を強化し、党と国家の重要な方針・政策と重要な政策決定・行動計画の貫徹・実施を重点的に監督する。人民政治協商会議の業界別の代表性を高め、委員陣の建設を強化する。

 (四)法に基づく国家統治の実践を深化させる。全面的な法に基づく国家統治は国家統治の徹底的な革命であるため、法治の励行を堅持し、科学的な立法、厳格な法執行、公正な司法、全人民による法律遵守を推し進めなければならない。中央全面依法治国指導グループを設置し、法治中国の建設に対する統一的指導を強化する。憲法の施行及びその施行状況に対する監督を強化し、合憲性の審査活動を推し進め、憲法の権威を守る。科学的な立法、民主的な立法、法に基づく立法を推進し、良き法律をもって発展を促進し、良き統治を保障する。法治政府を建設し、法に基づく行政を推し進め、厳格で規範化され公正かつ理性的な法執行を行う。司法体制の包括的改革を深化させ、司法責任制を全面的に貫徹し、どの訴訟においても人民大衆に公平と正義を感じてもらえるよう努力する。法知識の普及に力を入れ、社会主義の法治文化を建設し、「憲法・法律至上、法の下の平等」の法治理念を確立する。各級党組織と全党員は率先して法律を尊重・学習・遵守・運用しなければならない。いかなる組織・個人も、憲法と法律を超える特権を持ってはならず、自分の指示を法律に優先させたり、職権で法律を押さえつけたり、私利私欲に駆られて法律に背いたり、私情で法律を曲げたりすることは断じて許さない。

 (五)機構改革・行政体制改革を深化させる。各種機構の設置を統一的に考慮し、党・政府部門及びその内設機関の権限を科学的に配置し、職責を明確にする。部署別の定員数資源を統合的に利用し、科学的で合理的な管理体制を形成し、国家機関組織法を整える。政府機能を転換させ、行政簡素化と権限委譲を深化させ、監督管理方式を刷新し、政府の信頼性と執行力を強め、人民に満足してもらえるサービス型政府を建設する。省級及びその以下の政府により多くの自主権を与える。機能が類似する省級・市級・県級の党・政府機関の合併またはオフィス統合を模索する。事業体の改革を深化させ、公益性を強化し、政府と事業体、事業体と企業、管理と運営の分離を推し進める。

 (六)愛国統一戦線を強化し、発展させる。統一戦線は党の事業が勝利を収めるための重要な切り札であり、長期にわたって堅持しなければならない。愛国主義・社会主義の旗印を高く掲げ、大団結・大連合というテーマをしっかりととらえ、一致性と多様性の統一を堅持し、最大公約数を探し出し、最大の同心円を描き出す。「長期共存、相互監督、肝胆相照(肝胆相照らす)、栄辱を共にする」方針を堅持し、民主党派が中国の特色ある社会主義の参政党に課された要求に照らして職責をよりよく果たすことを支持する。民族の団結・進歩に関する教育を深化させ、中華民族共同体の意識をしっかりと確立し、各民族間の往来・交流・融和を強化し、各民族がザクロの実のように寄り集まって、ともに団結して奮闘し、ともに繁栄し発展することを促す。党の宗教関連業務の基本方針を全面的に貫き、わが国宗教の中国化の方向を堅持し、宗教が社会主義社会に適応するよう積極的に導く。党外の知識層関連活動を強化し、新しい社会階層の人々に関わる仕事をりっぱに進め、中国の特色ある社会主義事業における彼らの重要な役割を発揮させる。親切・清廉な新型政商関係(政府と民間企業との関係)を構築し、非公有制経済の健全な発展と非公有制経済の事業主らの健全な成長を促す。海外の華僑同胞と国内の帰国華僑・華僑家族と広く団結し連携して、ともに中華民族の偉大な復興に力を尽くしていく。

 同志のみなさん!中国の特色ある社会主義の政治制度は中国共産党と中国人民の偉大な創造である。われわれには、わが国の社会主義民主政治の優位性と特徴を十分に発揮させ、人類の政治文明の進歩に中国の英知に富んだ貢献をする自信と能力が完全に備わっている。

 七 文化に対する自信を固め、社会主義文化を繁栄・興隆させる

 文化は国・民族の魂である。文化が栄えれば国運が栄え、文化が強まれば民族が強まる。文化に対する深い自信と文化の繁栄・興隆がなければ、中華民族の偉大な復興はありえない。あくまでも中国の特色ある社会主義の文化発展の道を堅持し、中華民族全体の文化革新・創造の活力を引き出し、社会主義文化強国を建設しなければならない。

 中国の特色ある社会主義文化は、中華民族の五千年を超える文明史に育まれた中華の優れた伝統文化を源泉とし、党が人民を指導して革命・建設・改革を進める中で作り出した革命の文化と社会主義の先進的文化からなり、中国の特色ある社会主義の偉大な実践に根差している。中国の特色ある社会主義文化を発展させることは、マルクス主義を導きとし、中華文化の立場を守り抜き、現代中国の現実に立脚しつつ、今日の時代的条件と結び付けて、現代化・世界・未来に向けた民族的、科学的、大衆的な社会主義文化を発展させ、社会主義の精神文明と物質文明の調和した発展を促すことにほかならない。あくまでも人民と社会主義に奉仕することを堅持し、「百花斉放、百家争鳴」の方針を貫き、創造的転換と革新的発展を旨として、絶えず中華文化に新たな輝きをもたらさなければならない。

 (一)イデオロギー関連業務の指導権をしっかりと握り締める。イデオロギーは文化の前進方向と発展の道を決める。マルクス主義の中国化・時代化・大衆化を促し、強大な結束力とリーダーシップを持つ社会主義イデオロギーを確立し、全人民の理想・信念、価値観、道徳観での緊密な結束をはかる。理論武装を強化し、「新時代の中国の特色ある社会主義」思想を人々の心に深く根付かせるように促す。マルクス主義理論の研究・建設を深化させ、中国の特色ある哲学・社会科学の構築を急ぎ、中国の特色ある新しいタイプのシンクタンクをつくる。伝播手段の整備・革新を大いに重視し、マスコミの伝播力・誘導力・影響力・信頼性の向上をはかる。インターネットのコンテンツづくりを強め、インターネット総合ガバナンス体系を構築し、清朗なサイバースペースを築き上げる。イデオロギー関連活動責任制を徹底し、陣地の整備と管理を強め、政治的原則、思想的認識、学術観点という各々問題の区分に注意を払い、旗幟鮮明に各種の誤った観点に反対し、それらと闘わなければならない。

 (二)社会主義の核心的価値観を養成・実践する。社会主義の核心的価値観は現代中国の精神を集中的に具現化したものであり、全人民共通の価値目標が凝集されている。民族復興の大任を担う新世代の育成に着眼点を置き、教育による指導、実践による養成、制度による保障を強化し、国民教育、精神文明創造、精神文化製品の創作・生産・伝播などに対する社会主義の核心的価値観の牽引的役割を発揮させ、社会主義の核心的価値観を社会発展の各方面に溶け込ませて、それが人々のアイデンティティーと行動・習慣になるようにする。全国民が参加し、幹部が先陣を切ることを堅持し、家庭まで、子供まで徹底させる。中華の優れた伝統文化に内包される思想観念、ヒューマニズム精神、道徳規範を深く掘り下げ、時代の要請と結びつけて継承・刷新し、中華文化が永遠の魅力と時代の息吹を示すようにする。

 (三)思想道徳建設を強化する。人民に信奉があってこそ、国は強くなり、民族には希望が生まれるのである。人民の思想的自覚、道徳水準、文化的素養を高め、社会全体の文明度を向上させる。理想と信念の教育を幅広く行い、中国の特色ある社会主義と中国の夢に関する宣伝・教育を深化させ、民族精神と時代の精神を発揚し、愛国主義・集団主義・社会主義関連の教育を強め、人々が正しい歴史観、民族観、国家観、文化観を確立するよう導く。公民道徳建設プロジェクトを踏み込んで実施し、社会の公徳、職業モラル、家庭の美徳、個人の品性の育成を推進し、人々が向上・修善に努め、親孝行や家族愛を励行し、祖国と人民に忠誠を尽くすよう励ます。思想・政治工作を強化・改善し、大衆的精神文明創造活動を深化させる。科学的精神を発揚し、科学知識を普及させ、「古い風習の一新、時代の新しい気風の高揚」キャンペーンを行い、腐敗し立ち遅れた文化の侵食を防ぎ止める。信義・誠実の気風づくりとボランティア活動の制度化を推し進め、社会的責任意識、ルール意識、奉献意識を強める。

 (四)社会主義の文学・芸術を繁栄・発展させる。社会主義文学・芸術は人民の文学・芸術であるため、あくまで人民本位の創作方針を貫き、生活に密着し、人民に根差して、時代に恥じない文学・芸術創造を行わなければならない。文学・芸術創作の繁栄に向けて、深みのある思想、卓越した芸術、念入りな創作という三者の統一を堅持すべきで、現実を題材にした創作に力を入れ、党、祖国、人民、英雄を称える名作を次々と生み出す。学術や芸術分野において民主を発揚し、文学・芸術創作のオリジナリティーを高め、その革新を促す。品位・格調・責任感の重視を提唱し、低俗で卑俗な、世俗に媚びるような創作を排斥する。文学・芸術陣の育成を強化し、芸が優れ人格も高い文学・芸術の巨匠を多く育て、ハイレベルの創作人材を多く養成する。

 (五)文化事業と文化産業の発展を推進する。より素晴らしい生活を送りたいという人民の新たな期待に応えるには、豊かな精神的糧を提供しなければならない。文化体制改革の深化と文化管理体制の充実化を行い、社会的効果を最優先に社会的効果と経済的効果の統一をはかる体制・仕組みの構築を加速する。公共文化サービス体系を健全化し、文化利民プロジェクトを踏み込んで実施し、大衆的文化活動を豊富にする。文化財の保護・利用と文化遺産の保護・伝承を強化する。現代的な文化産業体系と市場体系を整備し、生産経営の仕組みを刷新し、文化関連の経済政策を充実させ、新しいタイプの文化業態を育てる。全国民健康増進運動を幅広く進め、スポーツ強国づくりの推進を加速し、北京冬季オリンピック・パラリンピックの準備作業をしっかりと行う。外国との人的・文化的交流を強める中で、自らを主体に、他者の文化を差別なく受け入れて併せ持つ方針を貫く。国際的発信力の向上をはかり、中国の物語をしっかりと伝え、中国の姿をリアルに、立体的に、全面的に見せ、国の文化的ソフトパワーを強める。

 同志のみなさん!中国共産党は創立の日から、中国の先進的文化の積極的な先導者・実践者にして、中華の優れた伝統文化の忠実な継承者・発揚者でもある。今日の中国共産党員と中国人民は、実践的創造の中で文化的創造を進め、歴史的進歩の中で文化的進歩を実現する新たな文化的使命を担うべきであり、しかも必ずやそれを担うことができるのである。

 八 民生保障・改善のレベルを高め、社会統治の強化・革新を進める

 「だれのため」という問題こそ、政党・政権の性質を検証する試金石であることを、全党はしっかりと銘記しなければならない。人民を導いて素晴らしい生活を実現することは、わが党の終始一貫した奮闘目標である。終始人民の利益を至上の地位に置き、改革・発展の成果がより多く、より公平に全人民に行き渡るようにし、全人民の共同富裕の実現に向けて絶えず邁進しなければならない。

 民生を保障・改善するには、人民が最も関心をもち、人民にとって最も身近で、最も現実的な利益問題をしっかりと押さえ、できるかぎり力を尽すとともに、力相応の事業を行うようにし、ひとつまたひとつと事業を処理していき、一年また一年と仕事に打ち込んでいくべきである。責務をみんなが果たし、利益をみんなが享受することを堅持し、「最低ラインを堅く守り、重点を際立たせ、制度を十全化し、予期を導く」ことを旨として、公共サービス体系の整備と人々の基本的生活の保障に取り組み、絶えず人民の日増しに増大する素晴らしい生活への需要を満たし、絶えず社会の公平と正義を促進し、これにより、効果的な社会統治と良好な社会秩序を築き上げ、人民の獲得感、幸福感、安心感をさらに満たし、さらに保障し、さらに持続可能なものにする。

 (一)教育事業を優先的に発展させる。教育強国づくりは中華民族の偉大な復興の基礎的プロジェクトであるため、教育事業を優先的な位置に据え、教育の現代化を急ぎ、人民に満足してもらえるような教育にしっかりと取り組まなければならない。党の教育方針を全面的に貫き、徳育という根本的な任務を遂行し、素質教育の発展と教育の公平性の促進をはかり、徳育・智育・体育・美育の全面的発達な社会主義の建設者・後継者を育成する。都市・農村の義務教育の一体化した発展を促しつつ、農村の義務教育を高度に重視し、就学前教育、特別支援教育、オンライン教育にしっかりと取り組み、高等学校段階の教育を普及させ、子供の一人ひとりが公平かつ良質な教育を享受できるように努力する。職業教育と研修体系を整備し、産業と教育の融合・学校と企業の協力を深める。一流大学・一流学科づくりを加速し、高等教育の内包的発展をはかる。学資援助制度を整備し、都市・農村における新規労働者の圧倒的多数が高等学校段階の教育を受けられ、可能な限り大学教育を受けられるようにする。民間による教育運営を支援し、規範化する。教師のモラルを向上させ、資質の高い教師陣を育成し、社会全体において教師を尊敬し、教育を重視するよう呼びかける。継続教育にしっかりと取り組み、学習型社会の構築を加速し、国民素質の向上に大いに力を入れる。

 (二)雇用の質と人民の所得水準を向上させる。就業は最大の民生問題である。雇用優先戦略と積極的な雇用政策を堅持し、より質の高く、より十分な雇用をはかる。職業技能訓練を大いに繰り広げ、雇用面での構造的矛盾の解消を重視し、起業による雇用の創出を奨励する。全方位の公共就業支援サービスを提供し、大学新卒者など若年層や、農民工のさまざまな方途での就業・起業を促す。労働力や人材の社会的な流動を妨げる体制・仕組み上の弊害を取り除き、人々に勤勉な労働により自己発達を実現するチャンスを与える。政府、労働組合、企業が共同で参加する協議・協調体制を整備し、調和のとれた労使関係をつくる。労働に応じた分配の原則を堅持し、生産要素に応じた分配の体制・仕組みを整備し、所得分配がより合理的かつ秩序正しいものとなるよう促す。法律を守りつつ勤勉に働くことによって豊かになることを奨励し、中所得層を拡大し、低所得者の収入増をはかるとともに、高すぎる所得を調節し、不法所得を取り締まる。経済が成長するとともに住民所得の比例した成長を実現し、労働生産性が向上するとともに労働報酬の比例した向上を実現することを堅持する。住民の勤労所得と財産所得のルートを広げる。政府による再分配の調節機能をしっかりと履行し、基本公共サービスの均等化の推進を加速し、所得分配の格差を縮小させる。

 (三)社会保障体系の整備を強化する。「最低ラインの厳守、民生の保障網(セーフティーネット)の整備、仕組みの確立」という要求に基づいて、全国民をカバーし、都市・農村を統一的に計画し、権利と責任が明晰で、保障が適度で、持続可能かつ多層的な社会保障体系を全面的に完成する。国民皆保険計画を全面的に実施する。都市部職員・労働者基本養老保険と都市・農村住民の基本養老保険制度を整備し、養老保険の全国規模の統一をいち早く実現する。統一した都市・農村住民基本医療保険制度と重大疾患保険制度を充実させ、失業保険制度と労災保険制度を充実させる。全国の統一した社会保険公共サービス・プラットフォームを構築する。都市・農村社会救済体系を統一させ、最低生活保障制度を充実させる。男女平等の基本国策を堅持し、婦女・児童の合法的権益を保障する。社会救済、社会福祉、慈善事業、優遇扶助・再配置など一連の制度を整備し、農村の「留守児童・婦女・老人」援助・サービス体系を健全なものにする。障碍者保障事業を発展させ、障害者向けのリハビリ・サービスを強化する。「住宅は住むためのものであり、投機の対象ではない」という不動産に対する位置づけを堅持し、供給主体・ルートの多様化、リース方式・買上方式の並行を旨とする住宅保障制度の確立を急ぎ、全人民はみな住むところがあるようにする。

 (四)断固として貧困脱却の堅塁攻略戦に勝利する。貧困地区や貧困人口が全国の人々と一緒に全面的小康社会に入るようにすることは、わが党の荘厳な約束である。全党・全国・全社会の力を動員して、的確な貧困救済・貧困脱却を貫き、「中央が統括し、省級政府が全般的に責任を負い、市・県級政府が実行する」仕組みを堅持し、党・政府の最高責任者が総責任を担う責任制を強化するとともに、全地域・全分野を視野におさめた貧困対策の枠組みを堅持して、貧困対策と意気込みの引き出し・知識面の支援との結合を重視し、東部・西部地区間の貧困脱却提携を踏み込んで実施し、重点として極度貧困地区の貧困脱却任務を完遂し、これにより、2020年までに、わが国の現行基準での農村貧困人口の貧困脱却を実現し、貧困県のすべてが貧困というレッテルをはがし、地域的な普遍的貧困を解消して、真の貧困から真に脱却させるようにしなければならない。

 (五)「健康中国」戦略を実施する。人民の健康は民族興隆と国家富強の重要なシンボルである。国民健康政策を充実させ、人民大衆に全方位・ライフサイクルのヘルスケアサービスを提供する。医薬・医療衛生体制の改革を深化させ、中国の特色ある基本医療衛生制度・医療保障制度および高質かつ高効率な医療衛生サービス体系を全面的に整備し、現代的病院管理制度を健全化する。末端の医療衛生サービス体系と総合医陣の整備を強化する。薬代依存の病院運営体制を全面的に廃止し、医薬品供給保障制度を健全なものにする。予防を主とすることを堅持し、愛国衛生運動を踏み込んで展開し、健康で文明的な生活様式を提唱し、重大疾患の予防・抑制に取り組む。食品安全戦略を実施し、人民大衆の食の安全を確保する。中国医学と西洋医学を両方とも重視する姿勢を貫き、中国医学・薬学事業を継承し、発展させていく。医療機関の民間経営をサポートし、保健産業を発展させる。出産政策と経済・社会関連諸政策とのかみ合わせを促し、人口発展戦略についての研究を強化する。人口の高齢化に積極的に対応し、養老・親孝行・敬老のためになる政策体系と社会環境を構築し、医療と介護の連携を促し、高齢者関連事業・産業の発展を加速する。

 (六)共同建設・共同統治・共有を旨とする社会統治の枠組みをつくる。社会統治制度の整備を強め、「党委員会が指導し、政府が責任を負い、社会が協力し、公衆が参加し、法によって保障する」社会統治体制を整備し、社会統治の社会化、法治化、知能化、専門化の水準を引き上げる。社会的矛盾の防止・解消の仕組みづくりを強化し、人民内部の矛盾を正しく処理する。安全を守りつつ発展をはかる理念を確立し、「生命至上、安全第一」の思想を発揚し、公共安全体系を整備し、労働安全の責任制を充実させ、安全をめぐる重大・特別重大事故を断固食い止め、防災・減災・救災能力の向上をはかる。社会治安対策体系の整備を急ぎ、法に基づいて売買春・ポルノ、賭博、麻薬、組織犯罪、誘拐、詐欺などの違法行為や犯罪行為を取り締まり・処罰し、人民の人身権、財産権、人格権を守る。社会心理サービス体系の整備を強化し、自尊心と自信をもち、理性的で穏やかな、前向きな社会的雰囲気を育む。コミュニティー統治体系の整備を強め、社会統治の重点を末端にシフトさせることを促し、社会組織の役割を発揮させ、政府による統治と、社会による調節・住民自治とのプラスの相互作用をはかる。

 (七)国家の安全を効果的に守る。国家の安全は国家の安定をはかる上での重要な基礎であり、国家の安全を守ることが全国各民族人民の根本的利益にかかわっている。国家安全保障戦略と国家安全保障政策を十全化し、国家の政治的安全を断固として守り、安全保障に関する諸活動を統一的に進める。国家安全保障体系を充実させ、国家安全保障のための法整備を強化し、安全リスクへの防止・対応能力を高める。さまざまな浸透・転覆・破壊活動や、暴力テロ活動、民族分裂活動、過激な宗教活動を厳重に防止し、断固として取り締まる。国家安全保障にかかわる教育を強化し、全党・全国人民の国家安全保障意識を強め、社会全体の力を合わせて国家安全を強く守ることを推進する。

 同志のみなさん!党のあらゆる活動は最も広範な人民の根本的利益を最高基準としなければならない。われわれはあくまでも人民大衆の小事を自身の大事と見なし、人民大衆が関心をもっていること、人民大衆に満足してもらえることから着手し、人民を率いて素晴らしい生活を絶えず創り出していかなければならない。

 九 生態文明体制改革を加速し、「美しい中国」を建設する

 人間と自然は生命共同体であり、人類は自然を尊び、自然に順応し、自然を保護しなければならない。人類が自然の法則に従ってこそ、自然の開発・利用で回り道をすることを効果的に防ぐことができる。人類の大自然への破壊が最終的に人類自身への損害につながることは逆らいようもない法則である。

 われわれが建設する現代化は人間と自然との調和的共生をはかる現代化であるため、より多くの物質的富と精神的富を創造して、日増しに増大する人民の素晴らしい生活への需要を満たす一方、きれいな水や空気などの優れた「生態製品」を提供することによって日増しに増大する人民の素晴らしい生態環境への需要も満たすべきである。節約優先・保護優先・自然回復を旨とする方針を堅持し、資源節約と環境保護を目指す空間構造、産業構造、生産様式、生活様式をつくり出し、静かで調和した、美しい自然を回復させるようにしなければならない。

 (一)グリーン発展を推進する。グリーン生産・消費に関する法律制度や方向づけの性格を帯びる政策の確立を急ぎ、グリーン型・低炭素型・循環型の発展の経済体系を確立し、充実させる。市場志向のグリーン技術革新体系を構築し、グリーン金融を発展させ、省エネ環境保護産業・クリーン生産産業・クリーンエネルギー産業を大いに発展させる。エネルギー生産・消費革命を推進し、クリーン・低炭素、安全・高効率を目指すエネルギー体系を築く。全面的な資源の節約とリサイクルを推し進め、国家節水キャンペーンを実施し、エネルギー・原材料の使用を低減させ、生産システムと生活システムとの循環・連結をはかる。シンプル・適度、グリーン・低炭素を目指す生活様式を提唱し、贅沢・浪費と不合理な消費に反対し、節約型機関、グリーン家庭、グリーン学校、グリーンコミュニティー、グリーン交通などを唱えるキャンペーンを繰り広げる。

 (二)際立った環境問題の解決に力を入れる。国民全員の参与と根源からの防止を堅持し、大気汚染対策行動を実施し続け、青い空を守る戦いに勝利する。水質汚濁対策の推進を急ぎ、流域・沿岸海域の環境総合対策を実施する。土壌の汚染対策・復元と農業のノンポイント汚染対策を強化し、農村居住環境の整備行動を繰り広げる。固形廃棄物とゴミの処理を強化する。汚染物質排出基準を高め、汚染物質排出者の責任を強化し、環境保護に関する信用評価や強制的情報公開、厳重な処罰などの制度を十全化する。政府を主導とし、企業を主体とし、社会組織と民衆が共同で取り組む環境対策体系をつくる。グローバルな環境対策に鋭意参加し、排出削減の公約を履行する。

 (三)生態系の保全に力を入れる。重要な生態系の保全・復元に向けた重要なプロジェクトを実施し、生態系安全保障壁体系を最適化し、エコ回廊と生物多様性保護ネットワークを構築し、生態系の質・安定性を高める。生態保護レッドラインの画定や、恒久的基本農地、都市開発区域の枠を決める画定の作業を完成する。国土緑化キャンペーンを展開し、砂漠化・石漠化・水土流失総合対策を推進し、湿地の保護・復元と地質災害予防対策を強化する。天然林保護制度を充実させ、退耕還林還草(耕作をやめて耕地を林地に戻し、放牧をやめて草地を原野に戻すこと)の適用範囲を拡大する。耕地を厳格に保護し、耕地輪作休耕の試行作業を拡大し、耕地・草原・森林・河川・湖沼の「休養生息」制度(修復を目的としてこうした生態資源を一時的に使わないようにする制度)を十全化し、市場化・多元化の生態補償の仕組みを確立する。

 (四)生態環境監督管理体制の改革に取り組む。生態文明建設に対する総体的設計と組織・指導を強化し、国有自然資源資産管理・自然生態系監督管理機関を設立し、生態環境管理制度を充実させ、全人民の所有自然資源資産の所有者としての職責を統一的に履行し、あらゆる国土空間への用途管理・統制と生態系保全・復元の職責を統一的に履行し、都市・農村におけるさまざまな汚染物質排出への監督管理と行政の法執行の職責を統一的に履行する。国土空間開発保護制度を樹立し、主体機能区の関連政策を充実させ、国立公園を主体とする自然保護地域体系をつくる。生態系環境破壊の行為を断固食い止め、処罰する。

 同志のみなさん!生態文明建設は後世の人々のために今われわれが成し遂げるべき事業である。われわれは社会主義の生態文明観をしっかりと確立し、人間と自然との調和的な発展に向けた現代化建設の新たな枠組みの形成を推進し、生態環境の保全のためにわれわれの世代の努力を尽くさなければならない。

 十 あくまでも中国の特色ある軍隊強化の道を歩み、国防・軍隊の現代化を全面的に推し進める

 国防・軍隊建設は新たな歴史的起点に立っている。国家安全保障環境の大きな変化と「国家富強・軍隊強化」という時代の要請に対応すべく、新時代の党の軍隊強化思想と新たな情勢下における軍事戦略方針を全面的に貫徹し、強大な現代化陸軍・海軍・空軍・ロケット軍・戦略支援部隊を建設し、強固で高効率の戦区統合作戦指揮機構を整備し、中国の特色ある現代的作戦体系を構築し、党と人民から与えられた新時代の使命と任務を担わなければならない。

 世界の新たな軍事革命の発展の趨勢と国家安全保障の需要に適応して、国防・軍隊建設の質と効率を高め、二〇二〇年までに機械化を基本的に実現し、情報化建設を大きく進展させ、戦略能力を大きく向上させる。国の現代化のプロセスと歩調を合わせて、軍事理論の現代化、軍隊の組織形態の現代化、軍事要員の現代化、武器装備の現代化を全面的に推進し、二〇三五年までに国防・軍隊の現代化を基本的に実現し、今世紀中葉までに人民軍隊を世界一流の軍隊に全面的に築き上げるよう努める。

 軍隊の党建設を強化し、「革命の遺伝子を受け継ぎ、軍隊強化の重責を担う」ことをテーマとする教育を行い、軍人栄誉体系の建設を推進し、魂・能力・気骨・品性のある新時代の革命軍人を育成し、人民軍隊としての性格・趣旨・本質を永遠に保つ。引き続き国防・軍隊の改革や、将校職業化制度、文官職制度など重要な政策・制度の改革を深化させ、軍事管理革命を推進し、中国の特色ある社会主義の軍事制度を十全化し発展させる。科学技術が中核的な戦闘力であるという思想を確立し、重要な技術革新・自主革新を推し進め、軍事人材育成体系の整備を強化し、革新型人民軍隊を建設する。厳格な軍隊統治を全面的に行い、軍隊統治方式の抜本的な転換を推し進め、国防・軍隊建設の法治化水準を高める。

 軍隊とは戦いに備えるためのものであるから、そのすべての活動はあくまでも戦闘力を基準とし、「戦闘ができ、戦闘に勝利できる」ようにすることに焦点を絞らなければならない。各戦略方向の軍事闘争への備えをしっかりと行い、伝統的安全保障の分野と新しいタイプの安全保障の分野の軍事闘争への備えを統一的に進め、新しいタイプの作戦力・保障力を発展させ、実戦化軍事訓練を繰り広げ、軍事力の運用を強化し、軍事面のインテリジェント化の発展を速め、ネットワーク情報体系に基づく統合作戦能力・全域作戦能力を高め、効果的に「態勢をつくり、危機をコントロールし、戦争を抑止し、戦争に勝つ」ことができるようにする。

 国家富強と軍隊強化の統一を堅持し、統一的指導、トップダウン設計、改革・革新、重要プロジェクトの徹底を強化し、国防科学技術工業の改革を深化させ、軍民の高度な融合の枠組みを形成し、一体化した国家戦略体系・能力を築く。国防動員体系を充実させ、強固な現代的国境・領海・領空防衛体系を整備する。退役軍人に対する管理・保障機構を設立し、軍人とその家族の合法的な権利・利益を守り、軍人が社会全体から尊重される職業になるようにする。武装警察部隊の改革を深化させ、武装警察部隊の現代化を進める。

 同志のみなさん!われわれの軍は人民の軍隊であり、われわれの国防は人民の国防である。われわれは全人民国防教育を強化し、軍隊と政府、軍隊と人民の団結を強固なものにし、中国の夢と軍隊強化の夢の実現に向けて大きな力を結集しようではないか。

 十一 「一国二制度」を堅持し、祖国統一を推し進める

 香港・澳門の祖国復帰以来、「一国二制度」の実践は世界が認める成功を収めている。事実が立証しているように、「一国二制度」は歴史的懸案であった香港・澳門の問題を解決する最善の策であり、祖国復帰後の香港・澳門の長期的な繁栄・安定を保つ最善の制度でもある。

 香港・澳門の長期的な繁栄・安定を保つためには、「一国二制度」、「香港住民による香港管理」、「澳門住民による澳門管理」、高度の自治という方針を全面的かつ正確に貫徹し、憲法と基本法に厳格に則って事を運び、基本法の実施にかかわる制度・仕組みを十全化しなければならない。特別行政区の政府と行政長官が法に基づく施政を通して積極的に役割を果たし、香港・澳門の各界の人々を団結させ率いて、心を一つにして発展と調和をはかり、民生の保障と改善に取り組み、民主を秩序正しく推進し、社会の安定を維持し、憲法によって定められた国家の主権・安全・発展の利益を守る責任を履行するのをサポートしなければならない。

 香港・澳門の発展は内地(大陸部)の発展と密接につながっている。香港・澳門が国の発展の大局に融け込むようにサポートし、粤港澳(広東・香港・澳門)大湾区の建設や、広東・香港・澳門間の協力、汎珠江デルタの地域的協力をはじめ、内地と香港・澳門との互恵協力を全面的に推進し、内地で就業・起業するなど発展を求める香港・澳門の住民の便宜をはかる政策措置を策定し、充実させる。

 われわれは愛国者を主体とする「香港住民による香港管理」、「澳門住民による澳門管理」を堅持し、祖国を愛し、香港・澳門を愛する勢力を大きく発展させ、香港・澳門の同胞の国家意識と愛国精神を強化し、これにより香港・澳門の同胞が祖国の人民とともに民族復興という歴史的な責任を担い、祖国の繁栄富強という偉大な光栄を分かち合うようにする。

 台湾問題の解決と祖国の完全統一の実現は中華民族のすべての人々の共通の願いであり、中華民族の根本的利益にかかわるものであり、「平和的統一、一国二制度」という方針を引き続き堅持して、両岸関係の平和的発展を推進し、祖国の平和的統一のプロセスを進めていかなければならない。

 一つの中国の原則は両岸関係の政治的基礎である。一つの中国の原則を体現する「92年コンセンサス(九二共識)」は、両岸関係の根本的な性質をはっきりと規定しており、両岸関係の平和的発展を確保するカギである。「92年コンセンサス」という歴史的事実を承認し、両岸が同じ一つの中国に属していることを認めれば、両岸双方は対話を行い、話し合いによって両岸同胞が関心を集めている問題を解決することが可能となり、台湾のあらゆる政党や団体と大陸との往来における障害もなくなるであろう。

 両岸同胞は運命を共にする骨肉の兄弟であり、「血は水より濃い」という家族である。われわれは「両岸は家族である」という理念を貫き通し、台湾の現行の社会制度と台湾同胞の生活様式を尊重し、大陸の発展のチャンスをだれよりもまず台湾同胞と分かち合うことを願っている。われわれは両岸間の経済・文化面の交流と協力を拡大し、相互利益・互恵を実現し、台湾同胞の大陸での就学・起業・就業・生活のために大陸同胞と同等な待遇を逐次提供し、台湾同胞の福祉を増進していく。われわれは両岸同胞が中華文化をともに発揚するのを促し、精神面で意気投合するのを促進していく。

 われわれは国家の主権と領土保全を断固として守り、国家の分裂という歴史的悲劇が繰り返されることを断じて許さない。祖国を分裂しようとする活動には必ずすべての中国人が断固反対する。われわれには「台湾独立」勢力のいかなる形の分裂活動もうちやぶる断固たる意志とあふれる自信と十分な能力がある。われわれは、いかなる者、いかなる組織、いかなる政党がいかなる時にいかなる方式によって、中国のいかなる領土を中国から切り離すことも絶対に許さない。

 同志のみなさん!中華民族の偉大な復興を実現することは、すべての中国人の共通の夢である。香港・澳門・台湾同胞を含めたすべての中華民族の人々が歴史の大勢に順応し、ともに民族の大義を担い、民族の運命を自分の手にしっかりと握りしめるかぎり、中華民族の偉大な復興という美しい未来をともにつくることができる、とわれわれは確信している。

 十二 平和的発展の道を堅持し、人類運命共同体の構築を促す

 中国共産党は中国人民の幸福を追求する政党であり、人類進歩の事業のために奮闘する政党でもある。中国共産党は人類のために新たな、より大きな貢献をすることを終始自らの使命としている。

 中国は平和・発展・協力・ウィンウィンの旗印を高く掲げ、世界平和の擁護、共同発展の促進という外交政策の趣旨を厳守し、揺るぐことなく平和共存五原則を踏まえて各国との友好協力を発展させ、相互尊重、公平・正義、協力・ウィンウィンを旨とする新型国際関係の構築を推進する。

 世界は大発展・大変革・大調整の時期にあり、平和と発展は依然として時代のテーマである。世界の多極化、経済のグローバル化、社会の情報化、文化の多様化が深まり、グローバル・ガバナンス体系と国際秩序の変革が速まり、各国間の連携と相互依存が日増しに強まり、国際的な力関係がより均衡し、平和的発展の大勢が逆転しえないものとなっている。一方、世界が直面している不安定性・不確定性が際立っており、世界経済成長の原動力が不足し、貧富両極化の問題がますます深刻化し、地域的な緊張・紛争が相次ぎ、テロリズム、ネットセキュリティー、重大な伝染病、気候変動など非伝統的安全保障上の脅威が広がり続け、人類は多くの共通の試練に直面している。

 われわれの生きる世界は、希望に溢れた世界であり、試練に満ちた世界でもある。われわれは現実が複雑であるからといって夢を捨てたり、理想が遥かに遠いからといって追求をやめたりしてはならない。いかなる国も単独では人類の直面しているさまざまな試練に対応でなきいし、また、いかなる国も自己閉鎖の孤島状態に戻ることはできない。

 われわれはここに、各国の人々が一致協力して、人類運命共同体を築き、恒久的に平和で、普遍的に安全で、共同に繁栄し、開放的・包容的な、清く美しい世界を建設するよう呼びかける。そのためには、◇相互尊重して平等に協議し合い、冷戦思考と強権政治を捨て去り、「対立のかわりに対話を行い、同盟の代わりにパートナーを組む」という国際交流の新しい道を歩むべきである。◇対話による紛争の解決と協議による意見相違の解消を堅持し、伝統的・非伝統的安全保障上の脅威への対応を総合的に考え、あらゆる形のテロリズムに反対すべきである。◇一心同体となって、貿易と投資の自由化・円滑化を促し、経済のグローバル化が開放・包容・普遍的恩恵・均衡・ウィンウィンに向けてさらに進むよう後押しすべきである。◇世界文明の多様性を尊重し、文明の縦割り化よりも文明の交流を、文明間の衝突よりも文明の相互学習を、文明間の差別化よりも文明の共存をはかるべきである。◇環境と友好的につき合うことを堅持し、協同で気候変動に対応し、人類の生活・生命の拠り所である地球を守るべきである。

 中国は独立自主の平和外交政策を揺るぎなく奉じ、各国の人々が自主的に発展の道を選択する権利を尊重し、国際的な公平・正義を擁護し、自らの意思を他国に押し付けることに反対し、他国の内政への干渉に反対し、強い者が弱い者をいじめることに反対する。中国は決して他国の利益を犠牲にして自国の発展を求めることをしないが、正当な国益も決して放棄しない。いかなる者も中国の利益を損ねる苦い果実を中国にのみこませようなどという幻想を抱かないほうがいい。中国は防御的な国防政策を遂行する。中国の発展はいかなる国にとっても脅威にならない。中国はどれほど発展したとしても、永遠に覇権を唱えず、拡張をしない。

 中国はグローバル・パートナーシップを積極的に発展させ、各国との利益の一致点を拡大し、大国間の協調・協力を推し進め、全体の安定、バランスのよい発展に資する大国間関係の枠組みを構築し、親睦・誠実・互恵・包容の理念と「善意をもって隣国に接し、隣国を仲間と見なす」という周辺外交方針に基づいて周辺諸国との関係を深め、正しい義利観と真実・実務・親密・誠実の理念に則って発展途上国との団結・協力を強化する。各国の政党・政治組織との交流・協力を強化し、人民代表大会、政治協商会議、軍隊、地方、人民団体などの対外交流を推し進める。

 中国は対外開放の基本国策を堅持し、あくまでも門戸を開いて建設を進め、「一帯一路」での国際協力を積極的に促進し、「政策面の疎通、インフラの相互接続、貿易の円滑化、資金の融通、民心の通い合い」の実現に努め、新たな国際協力プラットフォームを構築し、共同発展の新たな原動力を増す。発展途上国、特に後発発展途上国に対する援助を増やし、南北格差の縮小を促進する。中国は多国間貿易体制を支持し、自由貿易圏の建設を促進し、開放型世界経済の建設を推し進める。

 中国は「共同協議・共同建設・共同享受」というグローバル・ガバナンス観に則って、国際関係の民主化を提唱し、国家が大小・強弱・貧富をとわず一律に平等であることを堅持し、国連の積極的な役割の発揮を支持し、国際事務における発展途上国の代表性と発言権の拡大を支持する。中国は引き続き責任ある大国としての役割を果たし、グローバル・ガバナンス体系の改革と建設に積極的に参与し、中国の知恵と力で絶えず貢献していく。

 同志のみなさん!世界の運命は各国の人々の手中にあり、人類の前途は各国の人々の選択によって決まる。中国人民は各国の人々とともに、人類運命共同体の建設を推し進め、人類の明るい未来を創造していく所存である。

 十三 全面的な厳しい党内統治を揺るぎなく推し進め、党の執政能力と指導力を不断に高める

 中国の特色ある社会主義が新時代に入った以上、わが党は必ず新たな気風で新たな成果を出さなければならない。鉄を打つには自身も硬い必要がある。党は人民を団結させ率いて偉大な闘争を進め、偉大な事業を推進し、偉大な夢を実現すべく、党の指導を揺るぐことなく堅持し充実させ、自身をより堅固で力強い党へと揺るぐことなく築いていかなければならない。

 全面的な厳しい党内統治の道に終わりはない。一つの政党、一つの政権の前途、運命は人心の向背で決まる。人民大衆が反対し、憎んでいることこそ、われわれが断固として防ぎ、正さなければならないことである。全党は、わが党の直面している執政環境が複雑であり、党の先進性を損ない、党の純潔性を弱める要素も複雑であり、党内に存在している思想の不純、組織の不純、作風の不純などの突出した問題が未だに根本的に解決されていないことをはっきりと認識しなければならない。われわれは党が直面している執政の試練、改革開放の試練、市場経済の試練、外部環境の試練の長期性と複雑性を深く認識し、党が直面している気の緩みの危険、能力不足の危険、大衆から遊離する危険、消極腐敗の危険の険しさと厳しさを深く認識して、問題志向を堅持し、戦略的不動心を保ち、全面的な厳しい党内統治をさらに深化させなければならない。

 新時代の党建設に対する全般的要請は次のとおりである。すなわち、党の全面的指導を堅持・強化し、「党が党を管理し、全面的に厳しく統治する」方針を堅持し、党の長期的執政能力の建設と先進性・純潔性の建設を中心に据えて、党の政治建設を最優先事項とし、理想・信念・根本目的を強固なものにすることを根本とし、全党の積極性・主体性・創造性を引き出すことに力点を置き、その過程で制度建設を貫き、党の政治建設・思想建設・組織建設・作風建設・規律建設を全面的に推し進め、反腐敗闘争を踏み込んで推進し、党建設の質的向上をはかり、党が終始時代の先頭を歩み、人民の心からの支持を受け、果敢に自己革命を行い、さまざまな波風の試練に耐え抜き、はつらつとしたマルクス主義政権党となるように自身を建設しなければならない。

 (一)党の政治建設を首位に置く。旗幟鮮明に政治を重んじることは、マルクス主義政党としてのわが党に対する根本的な要請である。党の政治建設は党の根本的な建設であり、党の建設方向と効果がそれによって決められる。全党の中央への服従を確保し、党中央の権威と集中的・統一的指導を堅持することは、党の政治建設の最重要任務である。全党は党の政治路線を揺るぎなく執行し、政治規律と政治規則を厳格に遵守し、政治的立場、政治的方向、政治的原則、政治的道路において党中央と高度の一致を保たなければならない。党規約を遵奉し、新しい情勢下の党内政治生活に関する若干の準則を厳格に執行し、党内政治生活の政治性・時代性・原則性・戦闘性を強化し、党内生活に対する商品交換原則の侵食を意識的に排斥し、清廉公正の良好な政治生態をつくらなければならない。民主集中制に関する諸制度をより完全なものにして貫徹し、民主を基礎とした集中と集中的指導の下の民主の結合を堅持し、民主を十分に発揚するとともに、集中・統一に長ける。忠実・誠実、公平・方正、実事求是、清廉・公正などの価値観を発揚し、個人主義・分散主義・自由主義・本位主義・事なかれ主義を断固として防止し、それに反対し、セクト主義・「派閥文化」・「縄張り文化」を断固として防止し、それに反対し、二面的手口を使って「二面派」を演ずることに断固として反対する。全党の同志、特に高級幹部は党性の鍛錬を強化し、政治的自覚と政治的能力を不断に高め、「党に忠誠を尽くし、党の悩みを分担し、党のために職責を全うし、人民に幸福をもたらす」ことを根本的政治担当とし、共産党員としての政治的本質を永遠に保たなければならない。

 (二)「新時代の中国の特色ある社会主義」思想で全党を武装する。思想建設は党の基礎的な建設である。革命の理想は天よりも高い。共産主義の遠大な理想と中国の特色ある社会主義の共通の理想は、中国共産党員の精神的支えと政治的魂であり、党の団結・統一を維持するための思想的基礎でもある。理想と信念を固めることを党の思想建設の最重要任務とし、全党が党の根本目的を肝に銘じ、精神的に共産党員としての背筋を伸ばし、「メーンスイッチ」とも言える世界観・人生観・価値観の問題をしっかりと解決し、共産主義の遠大な理想と中国の特色ある社会主義の共通の理想の確固たる信奉者・忠実な実践者となるよう教育・誘導しなければならない。マルクス主義の学風を発揚し、「両学一做」学習教育の常態化・制度化を推進し、県・処クラス以上の指導幹部を重点対象に、全党範囲で「初心を忘れず、使命を胸に刻む」ことを主旨とする特別教育を行い、党の理論の革新で頭脳を武装し、全党がより自覚をもって新時代における党の歴史的使命を実現させるために弛まず奮闘するよう推し進める。

 (三)素質の高い専門化した幹部陣を整備する。党の幹部は党と国家の事業にとっての中堅的な勢力である。「党が幹部を管理する」原則を堅持し、「才徳兼備・徳の優先、津々浦々・賢者優先、事業至上・公明正大」の方針を堅持し、優れた幹部の基準を徹底させる。選抜・登用の正しい方向づけを堅持し、選抜・登用面の慣習を正し、政治的基準を際立たせ、「『四つの意識』と『四つの自信』をしっかりと確立し、党中央の権威を断固として擁護し、党の理論と路線・方針・政策を全面的に貫徹・実行し、党に忠誠を尽くし清廉潔白を貫き責任を果敢に担う」幹部を抜擢・重用し、各級の指導グループを適切に選抜・配置する。専門的能力と専門精神の育成を重視し、新時代の中国の特色ある社会主義の発展に適するように幹部陣の能力を高める。若手幹部の発見・備蓄に大いに力を入れ、末端の第一線や辺鄙な貧困地域で若手幹部を育成し、鍛錬させることを重視し、実践の試練を耐え抜いた優れた若手幹部を絶えず抜擢・登用する。女性幹部、少数民族幹部、非共産党員幹部の育成・抜擢を統一的計画に基づいてしっかりと行う。定年離職・定年退職幹部に関する仕事にしっかりと取り組む。厳格な管理・手厚い配慮の結合とインセンティブ・制約の両立を堅持し、幹部の考課・評価メカニズムを十全化し、インセンティブメカニズムと失敗許容・是正メカニズムを確立し、果敢に責任を担い、地道に働き、私利をはからない幹部を旗幟鮮明にもりたてる。各級の党組織は末端幹部に関心を寄せ、進んで彼らの悩み事や困難を解決すべきである。

 人材は民族の興隆を実現し、国際競争の主導権を獲得するための戦略的資源である。「党が人材を管理する」原則を堅持し、天下の英才を集めて登用し、人材強国の建設を急ぐ。より積極的、より開放的、より効果的な人材政策を実行し、人材を見極める慧眼、人材を大切にする誠意、人材を用いる胆力・見識、人材を認める度量、人材を集める良い方法によって、党内外・国内外の各方面の優れた人材を党と人民の偉大な奮闘の中へ引き付け、人材が辺鄙な貧困地区や辺境の民族地区、旧革命根拠地、さらに末端の第一線へ移動するよう奨励・誘導し、誰もが有能な人材になることを希望し、そのために努力し、誰もが有能な人材になることができ、その才能を存分に発揮できる良い局面をつくり、各種人材の創造的活力が競って迸り、英知・才能が十分に湧き出るようにする。

 (四)末端組織の整備を強化する。党の末端組織は党の路線・方針・政策と政策決定・配置の貫徹・実施を保証する基盤である。組織力の向上を重点に、政治機能を際立たせ、企業、農村、政府機関、学校、科学研究機関、街道・コミュニティー、社会組織などの末端党組織を「党の主張を宣伝し、党の決定を貫徹し、末端統治を指導し、大衆を団結させ動員し、改革・発展を推進する「強固な砦(とりで)」に築き上げる。党支部は党員を直接教育・管理・監督し、大衆を組織・結集し、大衆に宣伝・奉仕する職責を全うし、広範な党員が前衛・模範としての役割を発揮するよう導く。「三つの会議と一つの講義」制度を堅持し、党の末端組織の設置と活動方式の刷新を推し進め、末端党組織のリーダーの養成を強化し、末端党組織のカバー範囲を拡大し、一部の末端党組織にみられる弱体化、空洞化、マージナル化の問題の解決に力を入れる。末端における党内民主を拡大し、党務公開を推進し、党員の「党務への参与、党組織・幹部への監督、上級党組織への意見・提案の提出」のルートを円滑化する。産業労働者、若年農民、高学歴層のなか、また非公有制経済組織、社会組織のなかで党員を増やすことを重視する。党内でのインセンティブ・思いやり・支援を強化する。党員への教育・管理の的確性と有効性を強化し、不適格な党員に対する組織上の処置を秩序立てて穏当に行う。

 (五)作風の是正と綱紀の粛正に根気よく取り組む。わが党は人民の中から生まれ、人民に根ざし、人民に奉仕するものであり、いったん大衆から遊離すると、生命力を失うことになる。作風建設を強化するには、人民大衆との血肉の繋がりの維持をしっかりと中心に据えて、大衆意識と大衆への思いやりを強化し、党の執政の大衆的基盤を絶えずうち固める。およそ大衆の強い不満を買った問題なら厳粛かつ真剣に対応し、およそ大衆の利益を損なった行為なら断固として是正しなければならない。上級党組織の率先垂範を堅持し、中央の「八項目規定」の精神貫徹の成果を固め、拡大し、引き続き「四つの悪風」問題を是正し、特権思想・特権現象に断固として反対する。政治規律と組織規律を重点的に強化することによって、廉潔規律・大衆規律・活動規律・生活規律の厳格化を促す。批判・自己批判を行うことを堅持し、「前の誤りを後のいましめとし、病をなおして人を救う」ことを堅持し、監督・規律執行の「四つの形態」を活用し、問題を早期の軽い段階で食い止める。幹部管理権限を持つ党組織に相応の規律処分の権限を与え、監督・規律執行・問責を強化する。規律教育と規律執行を強化し、党員・幹部が敬い・畏れ・戒めの念を抱き、ボトムラインを厳守し、監督と制約を受けて執務・生活することに慣れるようにする。

 (六)反腐敗闘争の圧倒的勝利をかち取る。腐敗現象は人民大衆が最も許しがたいと感じているものであり、腐敗はわが党が直面している最大な脅威である。「反腐敗の道に終わりはない」という根気強さと執着心をもって、末梢と根本の兼治を深化させ、「清廉公正な幹部、清廉潔白な政府、清廉明朗な政治」を確保してこそ、「興亡のサイクル」から抜け出せ、党と国の長期的安定を確保することができる。当面、反腐敗闘争の情勢は依然として厳しくかつ複雑であるため、圧倒的態勢を固め、圧倒的勝利をかち取ろうとする決意をこれまで以上に固めなければならない。「聖域なし、全面カバー、ゼロ容認」を貫き、「強い抑止姿勢、長い抑止効果」を保ち、贈賄・収賄をともに取り調べることを堅持し、党内の利益集団の形成を断固として防がなければならない。市・県クラスの党委員会で巡察制度を導入し、大衆の身近で発生した腐敗問題の解決を強化する。腐敗分子がどこに逃げても、必ず逮捕し、法の裁きにかけなければならない。国の反腐敗関連の立法活動を推し進め、規律検査・監察システムが共有する摘発・告発プラットフォームを整備する。汚職する勇気をなくす抑止力を強め、汚職できないオリをより厳重にし、汚職したがらない意識を強化し、たゆまぬ努力によって公平・正義で明るい世界をつくる。

 (七)党と国家の監督システムを健全化する。党の自己浄化能力を強めるには、根本的には党の自己監督と大衆による監督を強化する。権力の運用への制約・監督を強め、人民による権力の監督と権力のオープンな運用を実現し、権力を制度というオリに閉じ込めなければならない。上から下への組織監督を強化し、下から上への民主監督を改善し、同級の相互監督の役割を果たし、党員指導幹部の日常的な管理監督を強化する。政治巡視を掘り下げて推進し、問題の摘発と抑止力の保持を揺るぐことなく堅持し、上級と下級が連携する巡視・巡察監督ネットワークを構築する。国家監察体制の改革を深化させ、その試行を全国範囲で広げ、党の規律検査機関と関連事務を統合する国・省・市・県監察委員会を設置し、公権力を行使する公務員すべてに行き渡らせる監察をはかる。国家監察法を制定し、法に基づいて監察委員会に職責権限と調査手段を与え、「両規」措置 (党規律などに違反する容疑者を規定された時間と定められた場所で事件にかかわる問題について説明させること)の代わりに留置を採用する。会計検査に対する管理体制を改革し、統計体制を十全化する。党の統一指揮を受け、全面的にカバーする、権威的で効率的な監督体系を構築する。党内監督と国家機関による監督、民主監督、司法監督、大衆による監督、世論による監督を効果的に結びつけ、監督の総合的な力をつくる。

 (八)党の執政本領を全面的に高める。人口13億以上の社会主義の大国を指導する以上、わが党には政治を完璧にこなす必要だけでなく、優れた本領を身につける必要もある。学習本領を高め、学習に長じ勇敢に実践する濃厚な雰囲気を全党につくり、マルクス主義の学習型政党を建設し、学習大国の建設を推進する。政治的指導本領を高め、戦略的思考、革新的思考、弁証法的思考、法治思考、ボトムライン思考を堅持し、党の路線・方針・政策を科学的に定めて断固実行し、確実に党が全局を統括し各方面を調和させられるようにする。改革・革新本領を高め、鋭意進取の精神状態を保ち、実情に合わせて創造的に仕事を進め、インターネット技術と情報化の手段を活用して仕事を進めるようにする。科学的発展本領を高め、いつも新たな発展理念に則って仕事をするようにし、絶えず発展の新たな局面を切り開く。法に基づく執政本領を高め、党の指導と党建設の各方面を網羅する党内法規の制度体系の確立を急ぎ、国家政権機関への指導を強化・改善する。群衆活動本領を高め、群衆活動にかかわる体制・仕組みと方式・方法を刷新し、労働組合・共産主義青年団・婦女連合会などの社会団体・組織の政治性・先進性・大衆性の増強を推進し、群衆と結びつく架け橋や絆としての役割を果たし、広範な人民大衆を組織・動員して揺るぎなく党とともに歩ませる。徹底・貫徹本領を高め、「真実を語り、実のある仕事に努め、現実的な措置を講じ、実効を求める」ことを堅持し、疾風迅雷の勢いで事を運ぶことと根気よく粘り強く取り組むことを有機的に結びつけ、果敢に難関・堅塁を攻略し、「釘打ちの精神(一旦始めたらとことんやり続ける心構え)」で一つ一つの仕事を確実にきめ細かくしっかりと行う。リスク管理本領を高め、各方面におけるリスクの予防・抑制の仕組みを健全化し、各種の複雑な矛盾を適切に処理し、前進途上で出くわす困難や障害を敢然と乗り越え、活動の主導権をしっかりと握り締める。

 同志のみなさん!偉大な事業には「強い党」による指導が不可欠である。わが党は、自らをしっかりと強固に建設して、常に人民と一緒に考え一緒に取り組むようにすれば、必ずや自身の舵取りによって中国人民の偉大な夢をのせた船を輝かしい岸辺へと勝利のうちに突き進ませることができるであろう。

 同志のみなさん!中華民族は度重なる苦難を耐え抜いてきた不撓不屈の偉大な民族であり、中国人民は勤勉かつ勇敢でたゆまず努力し続ける偉大な人民であり、中国共産党は果敢に闘い果敢に勝利をかち取っていく偉大な政党である。歴史はぐんぐん進み、時代は滔々と流れている。歴史は、確固として果敢に奮闘する者だけを待ってくれるのであり、躊躇したり怠けたり怯んだりする者を待ってくれない。全党は必ず、おごらずあせらず刻苦奮闘する気風を保ち、寸刻を惜しんで努力する精神で、新時代の長征の道を全力でしっかりと歩んでいかなければならない。全党は必ず、党の団結・統一を自覚的に守り、党と人民大衆の血肉のつながりを保ち、全国各民族人民の大団結をうち固め、国内外の中華民族の人々の大団結を強め、団結できるすべての勢力を団結させ、一丸となって中華民族の偉大な復興の輝く未来へと進んでいかなければならない。

 青年が栄えれば国も栄え、青年が強くなれば国も強くなる。青年の世代が理想をもち、能力を磨き、責任を担えば、国には前途が開け、民族には希望が生まれる。中国の夢は、歴史の夢、現実の夢であり、未来の夢でもある。つまり、われわれの世代の夢であり、何より青年の世代の夢なのである。中華民族の偉大な復興という中国の夢は、最終的には、代々の青年が努力をつないでいく中で実現するに違いない。全党は青年に関心を寄せ、青年を大切にし、青年のすばらしい人生の実現のために舞台を築かなければならない。広範な青年は、理想・信念を固め、遠大な志をもち、地に足をつけてしっかりと、勇敢に時代を突き進み、中国の夢の実現に向けた生き生きとした実践の中で青春の夢を羽ばたかせ、人民の利益のためにたゆまず奮闘する中で人生の輝かしい一ページを書き記さなければならない。

 大道の行われるるや天下を公と為す。960万平方キロ以上に及ぶ広大な大地に立ち、五千年以上の長きにわたる中華民族の奮闘によって蓄積された文化的養分を吸い、十三億以上の中国人民が一丸となって発揮する強大な力を擁して、われわれは中国の特色ある社会主義の道を歩むのだから、この歩みには、限りなく広い時代の舞台があり、限りなく深い歴史の背景があり、限りなく強大な前進の力があるのである。全党・全国各民族人民は、党中央を中心に緊密に団結し、中国の特色ある社会主義の偉大な旗印を高く掲げ、鋭意邁進、刻苦奮闘し、「現代化建設の推進」、「祖国統一の実現」、「世界の平和の擁護と共同発展の促進」という歴史的三大任務を達成するために、そして、小康社会の全面的完成の決戦に勝利し、新時代の中国の特色ある社会主義の偉大な勝利をかち取り、中華民族の偉大な復興という中国の夢を実現し、人民大衆の素晴らしい生活へのあこがれを実現するために、引き続き奮闘していこうではないか。